現在、Kindleで「ビットコイン の歩き方」が出版され、ビットコインの価値の源泉について書かれています。本記事では、その感想を書きます。:Kindleはこちら
第1章では、資産が国家から搾取されていること、お金に関しての定義、お金の機能が崩壊している事が紹介されています。
第2章では、ビットコインについて説明され、ビットコインの誕生や希少性、マイニングや送金の仕組み、PoW(プルーフ・オブ・ワーク)について紹介されています。
第3章ではビットコインの価格に影響を及ぼす要因について説明をされています。短期的に値動きが激しい要因としては、中央管理体がいないことやニュースへの反応があるようです。中期的にはマイニングコストや大口投資家による買い、半減期があるようです。長期的にはビットコインの発行上限により希少性が高まる事や流動性が高まる事で大きな値動きが緩和されることが紹介されています。
第4章ではビットコインによって人権問題を解決してくれる事が紹介されています。ビットコインは政府によって没収する事が容易ではないこと、インフレへのヘッジ手段、個人のプライバシーが比較的守られる事がここでは説明されています。第5章ではビットコインがよって及ぼすであろう将来のことについて説明がされています。
この本でいちばん読んで欲しいのは第4章以降だと思っています。第4章ではビットコインによって人権侵害から身を守ってくれる事には驚きです。政府や企業はデータを収集し、個人の行動を集める事で、使い方によっては国民や利用者に対して医療の拒否やアカウント閉鎖といった恣意的な圧力を加える事が可能になります。このような悪い使われ方から少しでも遠ざけらるのがビットコインであるのは、少しでもビットコインにお金を入れたくなります。
第5章ではビットコインによっての将来性が語られ、一言で語ると「社会が個人主権になっていく」と言って良いかと思います。国家や企業の影響力が下がり、個人が強くなる事で労働者待遇や監視社会や独裁国家の弱体化が起きるようです。ビットコインはインターネットによって生まれたものであり、またインターネットは必要不可欠な社会インフラです。その社会インフラがなくなると、あらゆる面で不便になりますし、それはないかと思います。仮にインターネット利用を禁止にしたとしてもP2P通信でもインターネットはできるので、インターネットがなくなる事はないかと思います。その事を考えると、ビットコインによって将来的に及ぼす影響は短期的には少ないかもしれないが、長期的に見ると効果が現れ始め、それは誰にも気づかれないものと感じます。その気づかれないことを早くから認知し、自分が持つ能力を活かして仕事をすると、将来的には公務員やサラリーマンより高い収入が得られるかもしれないし、それを意識した事を考えるべき時が来ていると思います。
全部を読んでみてですが、ウクライナ情勢をみながらこの本を読むと、この本が言いたい事がわかってくると思うし、ビットコインが社会に及ぼす影響を考えるキッカケにもなりますし、ひいては暗号資産やブロックチェーンが社会に及ぼす影響を考える事ができると思っています。
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