「GSTを無限に発行し続けたらSTEPNは倒産するんじゃないか?」って疑問に思ったことないですか?
私も少し不安になってました。ただよくよく考えましたが、大丈夫です。というか、仮想通貨の発行上限と運営の倒産リスクには直接の相関関係はないのです。なぜならトークンエコノミーだからです。その仕組みについて紹介します。
GSTは無限にマイニングされます。無限に仮想通貨が発行されてしまうことになります。そんなことしてSTEPNは倒産しないの?って不安になってしまいますが、大丈夫です。
GSTはトークンなので他の仮想通貨に変換できます。当たり前の話ですが、これがすごく重要なんです。
もしGSTが他の仮想通貨に交換できない場合、GSTの換金者はSTEPNだけになります。この場合、STEPNの貯金がそこを尽きたとき、GSTを換金できなくなります。というかSTEPNが倒産します。リアルな話GSTが暴落したり「現金に換金できるのは一人当たる月いくらまで」などの制限が出たりします。
しかしGSTは他の仮想通貨に変換できます。2022年3月現在でも既にSOL,GMT,USDCに変換できます。これはSTEPNのウォレットの中だけの話です。SOLやUSDCをBinabceにでも移したら、、、もはや何にでも変換できます。
例えばGSTをSOLに変換したらSOLを現金に変換できる取引所でお金に変えることができます。USDC(BTCやETC、USDT、BNBに次ぐ世界で5位の仮想通貨)に変換したらUSDCを現金に換金できる取引所でお金に変えることができます。これ、要するにSTEPNが金を払ってないんですよね。
つまりGSTがどれだけ増えようとSTEPNの資産残高は減らないのです。(ここ重要!)だからSTEPNが無限にGSTを発行しても、それとSTEPNの経営リスクは一切関係ないのです。
これはめちゃくちゃ強いですよね。だってSTEPNは素晴らしいサービスを作ることに集中できるのですから。
簡単です。GSTの値段が下がるだけです。GTSを他の仮想通貨や現金に振り替える人がGSTを受け取る人より増えればGSTの値段が下がる、シンプルな需要と供給の世界です。
STEPNerの我々には死活問題ですが(笑)でもGSTの下落自体はSTEPNの経営には相変わらず関係ないです。もしSTEPNが保有資産の大半をGSTで建ててたらそれは時価総額が減りますが、SOLやGMTや現金も持ってるはずです。だからそんな心配は不要なのです。
ちなみに、STEPNの運営はGSTの適正価格を2〜3ドルと想定しているそうです。その根拠やそれが妥当なのか、あるいはその価格を実際に維持できるのかは不明です。
GSTが市場に出回りまくると、それはGSTが市民権を得たことになります。そうなると、取り扱う取引所が増えたり、GSTで決済可能になったり(ただし決済には送金コストなどの問題が絡むのでそんな簡単な話じゃないことに注意!)、一部の国ではホワイリストに入れられる国も出てくるでしょう。つまり市場に普及したという事実自体がプラスの効果をもたらすことにも留意しましょう。
STEPNってシンプルですけど奥が深いですよね。どの靴を買うか(コモン、アンコ?jogger、runner?attributesはどこを攻めるか?)だけでも悩ましいのに、どのattributeを高めるか?ミステリーボックスは拾うか捨てるか?シューボックスは売るか開けるか?レアを目指すか数を増やすか?原始回収が先か?そもそも何足で始めるか?GMTは保有するか諦めるか?GEMはどうする?などなどとにかく戦略が多様化する。(それでいて実際に走って稼ぐことに関しては驚くほどシンプルです。これって本当にすごいこと。)
戦略がこれだけ多くて複雑だとキャッシュポイントも多様化します。だから安易に換金されにくい仕組みを作ってます。複雑であるが故にGSTの暴落・暴騰を防ぎやすくなる。経営陣がモラルを持って長期的にSTEPNを育てようと思ってないとこういう仕組みにはなりませんよ。STEPNは本当に優秀で誠実な人々が一歩ずつ育ててる素晴らしいサービスだと思います。
インターネットが「情報の壁を壊した」と言われています。一方、ブロックチェーンは「価値の壁を壊す」って言われているそうです。
価値の壁と言われてもピンときませんが、STEPNは「歩くこと」が価値になるというサービスを作りました。もちろんSTEPNがなくても歩くこと自体には「健康」「国民医療費抑制」「満足感」など様々な価値を生み出してるわけですが、STEPNはもっとダイレクトです。
STEPNはGSTという価値を生み出します。そのGSTが他の仮想通貨になったり、UDSCで米ドルになったり、当然日本円になったり、、、数値化された即効性のある価値を生み出します。これがブロックチェーンの凄まじさです。