先週、投資家が利益確定したため金は売り圧力にさらされたが、それでも週足で小幅な上昇にとどまった。一方、株価は急騰するハイテク株に牽引されて上昇した。今週の取引は、ニューヨーク証券取引所と債券市場が月曜日に大統領の日を祝って休場となったため短縮された。
金は週明け2,895ドルで取引を開始し、火曜日にはトランプ大統領の関税政策案をめぐる不確実性の中で安全資産としての買いが後押しし、1%上昇して2,930ドルとなった。同日、米国株は終盤に急騰し、インテルやSMCIなどのハイテク大手の株価が急騰したため、S&P500は一時、過去最高値の6,129.49に達した。
投資家がトランプ大統領の欧州の一部貿易相手国に対する25%の関税案を消化したため、株価は水曜日も上昇を続けた。一方、ウォール街は最新のFRB議事録を分析し、インフレが続いているため、当局者の大多数がより厳格な政策姿勢を支持していることが明らかになった。FRBのタカ派的な姿勢にもかかわらず、S&P 500はさらに0.5%上昇し、新たな最高値を更新した。一方、ドル指数が0.2%上昇したことを受けて金は過去最高値から下落し、外貨保有者にとって金はより高価になった。
木曜日、ウォルマートが2026年度について慎重な見通しを示したことを受けてセンチメントが変わった。収益報告とガイダンスを発表した後、ウォルマートの株価は6%下落した。一方、トランプ大統領が木材、半導体、医薬品などの主要な輸入品に関税を課す可能性があるとの報道を受けて、金は史上最高値の2,954ドルに急騰した。銀も安全資産としての需要から勢いを増し、1週間ぶりの高値である33.19ドルに達した。
今朝、投資家が利益確定したことで金は下落したが、今週は1.2%上昇して2,933ドルで推移している。金は8週連続で上昇する見込みで、銀は今週1%上昇し、1オンス32.51ドルで取引されている。
ミシガン大学の消費者信頼感指数が2月に10%下落して64.7となったことを受けて、今朝の株式は売られた。さらに、1月の米国の既存住宅販売は予想以上に減少し、エコノミスト予想の413万戸に対して408万戸に落ち込んだ。このニュースを受けて、ダウは700ポイント下落し、週間で2.89%の下落となった。S&P 500とナスダックも下落し、それぞれ週間で1.67%と2.18%の下落となった。