金、FRBのタカ派的な発言にもかかわらず最高値更新

先週、貿易戦争による市場のボラティリティ上昇を受け、投資家が安全資産に殺到したことで、金は最高値を更新しました。今週は、聖金曜日のため米国株式市場と債券市場が休場となったため、取引日数は短縮されました。

ウォール街の株式市場は、ボラティリティが継続する中、月曜日の取引を上昇で終えました。トランプ大統領がスマートフォン、半導体、コンピューターへの関税免除を発表したことを受け、ハイテク株が上昇を牽引しました。一方、リスク選好の改善を受け、金価格は一服しました。その結果、金は3,223ドル付近で横ばい、銀は小幅な上昇となり、月曜日の終値は1オンスあたり32.35ドル付近となりました。

火曜日、ダウ工業株30種平均、S&P500、ナスダック総合指数は、シティグループやバンク・オブ・アメリカなどの企業の第1四半期決算が予想を上回ったにもかかわらず、小幅下落にとどまり、2営業日連続の上昇を止めました。一方、ドル指数の継続的な弱含みに支えられ、金は2%近く上昇し、3,285ドルで取引を終えました。

水曜日、ジェローム・パウエルFRB議長はシカゴ経済クラブで講演し、FRBは関税政策とその結果について「より明確な情報が得られるまで」金利変更を検討すると述べました。

パウエル議長の発言を受けて株価は急落し、ハイテク株中心のナスダックが3.06%下落し、下落を牽引しました。一方、ドル指数が3年ぶりの安値99.26近辺で低迷する中、金は史上初めて3,300ドルを突破しました。金は、米中貿易摩擦の激化を受け、安全資産への投資家の継続的な需要にも支えられました。その結果、金は水曜日の取引を3,352ドルの史上最高値で終えました。

金は木曜日に利益確定売りで下落しましたが、それでも短縮取引週を3,315ドルで終え、週足で2.8%上昇しました。銀は木曜日はほとんど値動きがなく、週足で1.5%上昇の31.41ドルで取引を終えました。

木曜日の不安定な取引では、ハイテク株の下落と関税をめぐる懸念が投資家心理を圧迫し、株式市場はまちまちでした。引け時点でS&P 500は小幅上昇にとどまりましたが、ダウとナスダックは3日連続の下落となりました。週間では、S&P 500は0.52%上昇、ダウとナスダックはそれぞれ0.89%と0.45%の下落となりました。

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