ReadON Community Call 2023/7/2

ReadONのファウンダーTroyによるコミュニティコールが開催されました。この記事はCommunity Callの内容に沿って、モデレータのEliaとのQA、ReadONの最新情報、コミュニティQAの3つのセクションで構成されています。期待が膨らむ新情報が盛りだくさんですのでどうぞお楽しみに✨

【要点まとめ】

📌記事のエンゲージメントスコアは閲覧数(1)いいね(2)コメント(5)保存(10)の重みづけにより計算
📌トピック抽選会では200個のパーツを配布予定で毎月開催できる見込み
📌トピック抽選会ではショッピングカートや★4NFTパーツなども景品として配布予定
📌7/10までに最初のトピック抽選会の開催を目指す
📌今月で投資ラウンドを完了。Cointelegraph、Arweave Asian Ecosystemなどが出資予定
📌50以上のプロジェクトが正式にTrend3と連携済
📌クリエイター向けの著作権ソリューションを展開。日本のNoteキュレーションに注力
📌ライブストリーミング機能をReadONに取り入れる見通し
📌PICK NFTを集めると将来ReadONからエアドロップが貰えるかも
📌プライベートモードをONにしたユーザーに収入機会を提供する

🔶EliaとTroyのQAセッション

🔻質問1. PICK機能(※)のエンゲージメントスコアについて※PICKとは、エンゲージメントランキング10位以内に入る記事にポイントをステーキングすると報酬がもらえるキャンペーンです。

Elia:記事のランキングはステーキングされたポイント数ではなく、そのコンテンツが受けたエンゲージメントスコアに左右されると伺いました。エンゲージメントスコアはどのように算出されるのですか?

Troy:エンゲージメントに関わるほぼすべての要素によって計算されます。具体的には、総閲覧数、コメント数、いいね数、保存数が影響します。それぞれのエンゲージメントは以下のように重みづけされています。

  • 閲覧数:1ポイント

  • いいね:2ポイント

  • コメント:5ポイント

  • 保存:10ポイント

ただし、公平を期するために以下の制約を設けています。

  • スパムコメントはエンゲージメントスコアに加算されない(ユーザーの画面から非表示になる)

  • 1つの記事につきコメントが加算されるのは各ユーザー1回まで(1人のユーザーが同じ記事にいくつもコメントしてもエンゲージメントスコアには2ポイントしか加算されない)

🔻質問2. PICK機能(※)のステーキング報酬について

Elia:PICKした後のステーキング報酬はどのように計算されますか?

Troy:各ユーザーへの報酬は以下の2ステップで計算されています。

  • 20万ポイントをエンゲージメントスコアに基づいて上位10個の記事に割り振る

  • ステークポイントとタイミングブーストで報酬を配分する
    ※例)1,000ポイントを早期にステーキングすると5,000ポイントステーキングしたのと同等の効果になる

全員がPICKする記事にPICKすると競争率が高くなるので、PICK数が少ないがランクインしそうな記事にPICKするのが最も効率が高くなります。

🔻質問3:ステーキングポイント数の反映遅延のバグについて

Elia:ステーキングされているのにステーキング数ゼロの記事があったり、ステーキングしたのにユーザーのパーソナルセンターに表示されなかったりするバグがあるようです…。

Troy:記事にステーキングされたポイントはリアルタイムで反映されるべきですが、情報がリアルタイムで更新されないフロントエンドのバグがあることがわかりました。5分くらい待てば正確な画面表示がされるので少し待ってみてください(※)。
※Zksynkでステーキングする場合は、オンチェーンのトランザクションが不安定ゆえに遅延が生じるケースがあるが、ReadON側では最適化は済ませているとのこと。

もし、1-2時間たっても解決しない場合はFeedbackから問い合わせていただければ失敗したトランザクションのガス代をReadONが負担(返却)します。

🔻質問4:複数アカウント作成によるエラーについて

Elia:再ログインの際に誤って2つ目のアカウントを作成してしまったユーザーから「データが消えてしまった」等の相談を受けることが多いです。Particle Network(※)には、2つ以上のアカウントをリンクする機能があるそうですが、この機能を使って複数アカウントを紐づけてログイントラブルを回避することはできますか?
※シードフレーズの管理が不要なReadONデフォルトのウォレット(MPCウォレット)の提供会社

Troy:Particle Networkのアカウント紐づけ機能を使ったエラー回避は、今の時点では不可能です。しかし、2つの対応策を考えています。

1:注意喚起
GmailによるログインとGoogleアカウント認証ログインを間違えてしまい、2つ目のParticle Networkアカウントを作ってしまう人が多いようです。これを回避するためにサインインの際に注意書きを表示しようと考えています。

2:アカウントマージ
ReadON側の複数のアカウントの情報を統合できればトラブルは回避できると考えています。追加開発を検討中です。

🔻質問5:バグ発生時の対応について

Elia:ユーザーがバグを見つけたときどうすればよいですか?

Troy:FAQ記事をリリースしたのでまずはそちらを参照ください。次に、アプリ内のフィードバックを使ってください。ただ、チケットの応答には数日かかることもあります。もし、あなたの資産損失に関するものであったり、緊急性を感じるものであれば、Discordでチケットを作成してください。
FAQ(English):

FAQ(日本語):


🔻質問6:トピック抽選について

Elia:DAOのコミュニティ投票によって新トピックが「Airdrop」に決まりましたね。トピック抽選会で何がもらえるのか、抽選は複数回あるのかなどが気になります。

Troy:トピック抽選会では、合計200の新トピックパーツと10個の星4パーツをリリースする予定です。それに加えて、ショッピングカート、ポイントやそのほかのおまけも用意しています。 このトピックくじは毎月継続的に行われる予定です。具体的には隔月で新トピックの抽選が行われ、それ以外の月はすべてのトピックパーツの抽選が行われます。

なお、初回の「Airdrop」トピックの抽選会はPICK機能と同時開発しているため皆さんをお待たせしてしまっていますが、次回以降の抽選会は今回よりもずっとスピーディーに実施される予定です。トピック抽選会について、ReadON側の開発はすべて終了しているのですが、メタマスクのログインと接続の対応に時間を要しています(※)。おそらく7/10にはすべてのエラーが解消することでしょう。
※ウォレットコネクトにアップグレードがあり、そのSDK(システム開発ツール)を使っているすべてのウォレットとDappsはアップデートが必要となった。 すでにParticleとReadONはアップグレードを終えているが、メタマスク側のiOS SDKのアップデートが未済。

🔶Troyからの最新情報お知らせ

🔻資金調達について

1ヶ月前から資金調達ラウンドに取り組んでおり、 7月末にこのラウンドをクローズする予定。エコシステム・パートナーであるCointelegraph、Arweave Asian を加えた短いラウンドになり、日本からの投資も実現しそうです。

🔻ToB向けのサービスについて

最近多くの時間をかけて開発を進めているTrend3やCaaS(Content as a Service)への取り組みは、ReadOnが単なる情報配信アプリからWeb3のコンテンツレイヤーに移行するための出発点となる重要な営みです。Trend3のAPIの活用などにより、BtoBのサービスも多々行っています。現在、エンドポイントのデイリーアクティブユーザーは8万人に達しており、50以上のプロジェクトが正式にTrend3と連携済であり、さらにビッグネームとの連携もあります。
例えば、 OKX のバックエンドのコンテンツサービスを拡充したり、PORT3 のプロジェクトページを強化したり、ForesightにReadONの検索機能を提供したりしています。特筆事項として、ReadONのパートナーであるDegenrebornは、ReadON広告サービスを活用してコンバージョン率(記事閲覧後に課金してゲームを開始する確率) を2倍にすることができた(※)という報告をしてくださいました。
※他のプラットフォームと比べて閲覧数当たりのコンバージョン率が高かったということ。他のGameFiプロジェクトにもReadONでの広告をおすすめできるほどの成績であり、今後もReadONの外部収益の柱の一つになるかもしれない。

🔻クリエイター向け機能について

まずWeb2のコンテンツクリエイターをReadONに取り込んでいきたい。7月中にクリエイター向けの施策として以下の取り組みを進める。

  • クリエイタースニペット(短文のクリエイター紹介文)の導入

  • 分散型コピーライトを作成し、盗作等の所有権の問題からクリエイターを守る

  • 日本のブログメディアNoteからのキュレーションを行う

🔻ビデオ機能の拡充

YouTube×弾幕チャットを使ったコンテンツ拡充を行ってきたが、今後はライブストリーミングにも注目していきたい。例えば、Web2ゲームやスポーツなどのエンタメコンテンツをターゲットにしており、ライブストリーミングを未来のコンテンツフォーマットの一つとしてReadONのエコシステムに組み込んでいこうと考えている。

🔶コミュニティQA

🔻PICK NFTについて

Morokitch:PICKキャンペーンに参加すると「PICK」という名前のNFTがもらえることが分かりました。このNFTの目的は何ですか?また持っておくことのメリットはありますか?

Troy:ReadONは非中央集権的なWeb3のDappなのでデータをオンチェーンに記録することで透明性を担保します。そのため、PICKの情報をNFTとして記録することにしました。今のところPICK NFTを持っていることによる報酬はないですが、このNFTを所有しているということは、ユーザーがPICKキャンペーンに参加してくれたことの証明にもなるわけです。ReadONが将来貢献者へのエアドロップを実施する際に重要な指標になことでしょう(※)。

※Morokitchの解釈:プラットフォームのために支払われたガス代はそのプラットフォームの価値に直結します。つまりReadONで多くのガス代が消費されることはReadONにとって好ましいことであり、対外的にReadONが評価を上げることができます。ガス代を支払ってくれるユーザーは貢献者として大切に扱われるということですね。

🔻プライバシーについて

Morokitch:ReadONにプライベートモードが導入されました。その意図とメリットを教えてください。

Troy:ReadONはDappとして立ち上がったのですべての情報がオンチェーンにあります。しかし、その問題として、あまりに情報が公開されすぎているというのがあります。例えば、PICK機能一つとってみても、あなたがどの記事に興味を持ったか/つながりがあるのかという情報が漏洩するわけです。人によってはこのような個人情報を個人の資産として隠したい/守りたいと考えるので、ReadONはプライベートモードを導入しました。

ただし、MantaNetworkの機能にも限界があるため、すべての情報をプライベートモードで隠すことができるわけではありません。例えば、PICK NFTは今の時点ではプライベートモードにしてもオンチェーンで公開されることになります。一方で、ユーザーの読書履歴やいいねなどのエンゲージメント履歴などの情報は、プライベートモードをONにすればオンチェーンのReadON ArchiveではなくZkSBTに記録されていきます。ZkSBTアドレスは所有者のウォレットアドレスと直接紐づきを確認できないので、ユーザーはプライバシーを守ることができます。

実世界では「個人情報が守られていることは重要だと考えますか?」と聞かれてYesと答える人が大半であるにもかかわらず、多くの人はプライバシーに関してさほど注意を払っていないように思われます。この原因として、私たちは、ほとんどの人がプライベートな情報からインセンティブを得られていないからだと考えています。プラットフォームによってプライベートな情報が守られているかそうでないかに関わらず、ユーザーが何らかのメリットを受けられていないのです。

広告やプロモーションにまつわるトークンエコノミーは(プライベートな情報に関する認識を変えるための)究極のエンジンとなるはずです。ReadONはユーザーから提供された情報を活用する非常に効率の良いトケノミクスを構築しています。もしユーザーがプライベートモードをONにした場合、ReadONはその情報を使うためにユーザーの承認を得る必要があります。もし、ユーザーがReadONに情報活用の承諾をしてくれた場合、ユーザーはReadONから収入を受け取ることができる…ReadONはこのようなプライベート情報活用のフレームワークを作ろうと考えています。ReadONだけでなく他のあらゆる人があなたがReadONで生み出した情報にアクセスしたいと申し出たときには、あなたはその申し出を承諾することで収入を得られるようになるでしょう。
ただし、プライベートモードをOFFにしている状態では情報は既にオンチェーンにあるので、そのような収益機会を得ることできません。また、プライベートモードを今からONにしても過去のあなたのプライベート情報はオンチェーンのままです。なので私たちは早急にMantaNetworkと協力して大急ぎでプライベートモードを開発しました。

Morokitch:ZkSBTの情報はどのように活用されるのですか?

Troy:ZkSBTやZkNFTの情報自体はオンチェーンで公開されていので、だれでもアクセスすることができます。ただし、そのままでは個人のアカウントに紐づけできないのでその情報を活用して第三者があなたをターゲティングしてアクションを起こすことはできません。
なお、ReadONアプリ内でZkSBTを接続することで、あなたが「ZkSBTの所有者であること」は証明されます。ただし、それによってあなたのZkアドレスが共有されることはありません(※)。
※ゼロ知識証明は、余計な情報(トランザクションが紐づいたzkアドレス)を提供せずにあること(あなたがSBTやNFTの所有者であること)を証明する技術です。これにより、ユーザーは自分のプライバシーを守りながら、権利を主張することができるようになります。

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以上、Community Callのまとめでした。ReadONの最新機能や開発プラン、プライバシーに関するTroyの考えなど、心躍る情報満載でしたね。ReadONアプリ内やSNS上で皆さんが感じたこと/考えたことを発信いただけると嬉しいです。これからも一緒にReadONを盛り上げていきましょう!

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