意識と感情

はじめに

@yutakikuchi_です。

人間の心は非常に複雑で、多くのことに感動したり、悲しんだり。または目標を持って自分の意志で行動するなど、心にも多くの要素があるかと思います。この投稿では心の中でも特に「意識」と「感情」の要素について僕自身が普段考えていることを書きます。特に僕自身の経験で書いている部分が多く、学術的に何かを参考にして書いたものではないので、言葉の使い方や解釈が誤っている可能性はあります。

意識と感情の違いと関係

意識と感情の2つは関連があるものの、基本的には異なるものであると考えています。それぞれをWikipediaで調べてみると、

意識とは

「起きている状態にあること(覚醒)」または「自分の今ある状態や、周囲の状況などを認識できている状態のこと」を指す。

日本語では、「ある物事について注意を払っている」という意味で「意識する」、「考え方や取り組み方について努力が行われている」といったことを表す場合「意識が高い(または低い)」といった言い方がなされる

感情とは

ヒトなどの動物がものごとや対象に対して抱く気持ちのこと。喜び、悲しみ、怒り、諦め、驚き、嫌悪、恐怖などがある(感情の一覧)

といった内容で記載がされています。意識は認識という言葉も含み、定義が広いことと、日本語では何かに注意を払っている状態も含むとなっています。一方感情はわかりやすく、対象に対して喜怒哀楽愛憎を示します。

上の一般的な解釈に追加して、僕が普段から思っている意識と感情の関係を図で示すと以下のような感じ。

人の心の内部である意識と感情
人の心の内部である意識と感情

僕的な解釈として、意識とは自分以外の外の対象から刺激を受けて自身の内部的に認識・注意を払うこと、感情とは意識から刺激を受けて外部の対象に対して喜怒哀楽愛憎しみを感じることとしています。意識は内向き、感情は外向きのベクトルかと思っていますが、当然相互に関わってくるので完全に一方向ではありません。

例えば「美意識を高める」ということは外部の様々な情報から美に対して刺激を受けて、自分の心に影響を及ぼす、そこから意識が行動に変わっていく例として、美意識からダイエット(ここでは外部の対象とする)という行動に移していく。ただし、ダイエットは楽しい・辛いなどの感情が生まれ、辛い場合はダイエットを辞めてしまうという現象が発生するという流れがあるかと思います。

深い感情を急に動かすには多くの熱量を必要とする

人生を面白くかつ複雑にしている理由の一つとして深い感情が存在するためであり、深い感情を正しく制御できないからこそ人は妬みや衝突をしてしまうのかと個人的には思っています。上の定義に従うと、感情に対しては意識を通じて刺激などの情報、更には制御される形になっていますが、深い感情は非常に大きなエネルギーを持つ存在です。感情は外部の対象がはっきりしているほど、その対象に対しての思いを持った時間により深さが定義されると思います。家族への愛などの感情が簡単に変えられえないのがまさにこの具体例になると思います。

感情の置き換えは困難
感情の置き換えは困難

感情を意識による制御で急激に冷まして全く違う感情に変えるということは非常に難しく、時間とともに徐々に感情を抑えていくか、もしくは人間の脳や心にある機能である「忘却」によって、感情自体への意識が薄れていくということを行ったり、待ったりします。もちろん一時的なイライラなど深い感情ではなく、どちらかというと気分に該当するものは対象がはっきりしなかったり、対象に対する思いの時間が短期的なので、そういったものは熱量が無くてもコントコールが可能だったりします。

この深い感情を急に動かそうとするために更に多くの熱量を必要とし、熱量の余り追加で余分な怒り(感情)や焦り(意識)などの不安要素が入ってきて、更に心全体の管理が難しくなる要因を生み出しているように思います。

深い感情を無理に制御やアップデートする必要は無い

本投稿では触れていませんが、意識や感情とは別に、「考える・思考する」も心の中の要素として定義されます。心のアップデートやレベルアップをする場合、外部への感情ではなく、内部的な意識と思考に目を向けるとよりスムーズに心が整っていくと考えています。

例えば個人の短期的な目標を見つめ直す、今までは曖昧だった目標を達成するための期日や達成度合いなど具体化してみること、こういった**目標の具体化は感情ではなく意識を変えているということであり、この意識を変えることで、何をすれば良いのかという具体的な行動を考えることに繋がります。**これらは感情を制御したりアップデートしているのではなく、全く別物のアップデートになります。

繰り返しになりますが、深い感情を急に制御やアップデートすると、それに対して非常に熱量が必要になってしまいますし、余分な負の感情を生み出すことにも繋がり兼ねないので、既にある感情を意識しつつも、意識や思考を変えたり、行動を変えたり、時間をかけることで、少しずつ感情が変わっていく、もしくは感情自体の意識を忘れられるようにすることが重要です。

まとめ

  • 意識と感情は関連するものの、基本的には異なる
  • 意識とは自分以外の外の対象から刺激を受けて自身の内部的に認識・注意を払うこと
  • 感情とは意識から刺激を受けて外部の対象に対して喜怒哀楽愛憎しみを感じること
  • 深い感情(大きさ) = 感情の対象がはっきりしていること x 感情を持った時間
  • 深い感情を急に変えるには相当な熱量が必要であり、変える際、場合によっては他の負の感情を生み出してしまう
  • 外部への感情を変えるのではなく、内部的な意識や思考をアップデートすることで、行動を変えたりなど
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