シティーズスカイラインは、どう考えてもマスターピースの一つであり、やらないという選択は考えられなかった。
そこで、今回はかねてからやりたいと思っていた100万人チャレンジについて実行に移そうと考えている。100万人チャレンジとは、その名の通り「人口100万人の都市を作り出すことを目標に取り組む」ことで、その道のりは長いことが想定される。
オンライン上には数百を超える、魅力的なシティーズスカイライン猛者による試みが多く寄稿されており、それらを眺めているだけでも時間がすり減っていく。幸いにも天才たちの動画を見るだけで終わりそうはなく、むしろ自分で手を動かす方が楽しかったりするこのゲームにおいて、このチャンスを逃すことは後々後悔するだろうと考えたまでだった。
利用するMODは以下の通りで、おそらくあと足りないかもしれないのはコンピューティングパワーだろう。
・81タイル解放MOD
・信号管理MOD
・道路追加
・トレインステーション追加
・時間操作MOD
81タイルMODはほとんどの場合、このゲームを手にした瞬間にインストールしており、もはや常連である。信号管理に関してはトラフィックの緩和が挙げられる。シティーズスカイライン最大の敵は、交通量であり、それ以上それ以下でもないからだ。
時間操作MODは24時間あるゲーム内時間を任意のタイミングでピン止めできるため、非常に有用なツールであると考えている。例えば、夜の景色を堪能したいといった場合、通常では勝手に日が昇ってしまうため、永続的に状態を維持できない。
他にも道路や駅を追加するものなどをMODとしてインストールしていく。これらは大半が交通量緩和の目的で導入している。
100万人を目指すにあたり、シンプルにこのゲームの人口増加のシステムについて考察してみる。それは本当にシンプルで、AIかなんかが勝手に判定しているだけに過ぎないことを知ることになった。
というのも、まず街を作ることから始まり、消防署や警察署、駅や病院などの公共施設を立て、インフラである電気、水、道路を完備させる。この時点で、ごみダメが用意されていたり、騒音障害や空気汚染公害がない場合などは、順調に人口は増加する。その増加具合は無限大といってもいいほどで、何をしても上記条件がそろっていれば増える。
もちろん、津波や竜巻に襲われて家屋がなくなったり、廃墟が増えれば減る。とはいっても、住宅エリアが開発されていない限り減る要因は少ない。
次に人口が減る要因になるが、これは主に2つあると考えられる。一つは、災害や人口動態、二つ目は交通量である。
災害で減るのは容易に想像ができる。例えば津波が来たら家屋がなくなるため人が消えてしまい、高齢者が増えて若年層が少なければ、出生率と死亡率の割合で減ってしまう。
問題は2つ目の交通量による現象である。これが起きてしまうのは、おもに都市内の渋滞がひどくなった場合である。渋滞がひどくなり、ほとんどの主要幹線道路で長距離の渋滞が起きてしまった場合、様々な公共サービスを全うしている車がストップする。
例えば、救急車であり霊柩車であり、ごみ収集車である。これらが滞ると病院に行けなかったり、ごみがたまって衛生環境が悪くなって住人がいなくなり住居が廃墟になる。病院に行けなければそのまま住人は死んでしまう。しかし、死人を取り扱う霊柩車が来ないため、住居はやがて廃墟になってしまう。
このようなケースがほとんどではあるが、これによって都市全体に病気が蔓延し、ごみがたまる。この状態になると、数万人単位で人口が減少してしまう。
先ほど、人口が減る要因に渋滞によるものがあると述べ、その仕組みについて説明した。それは病気とゴミの蔓延である。ではなぜ、渋滞が起きてしまうのか。シティーズスカイラインの渋滞問題については、一応以下のような特徴がある。
・自動車全般のルートについては、レーン単位で統一化されてしまう。
・工業地と商業地の間、商業地と住宅地の間で混みやすくなる。
工業地と商業地の間、または商業地と住宅地の間では車の行き来が激しくなる。特に前者は、地下鉄などで対処できないのでより混みやすくなってしまう。なので、工業地と商業地、住宅地の位置関係を考えて街を作ったほうがいいといえる。とはいっても、それらをつなぐのは道路であり、道路上を駆け抜けるトラックの道程に関しても一定の規則が見られた。
それが道路のレーン単位でルートが決まっていることだ。例えば、片側3車線の通りを設置して渋滞を回避させようとする。しかし、ほとんどの自動車が3車線あるうちの1車線に入り込もうとするのである。それが呼び起こすのはまさしく渋滞であり、隣にがら空きのレーンが2つもあるのに、1つのレーンに長蛇の列を作りまったく首が回らなくなているのである。
このような自動車に関する行動癖を把握してからやったほうが、スムーズに町が作れると考えている。とはいっても、AIが制御しているのか、MODでも入れない限り解消できない気もする。
100万人チャレンジには何のメリットがあるのかわからないが、シティーズスカイラインの仕組みを知るには意外にももってこいな企画かも知れない。