Art Blocksってなに?

目次

  • Art Blocksとは
  • ジェネラティブアートとは
  • Art Blocksの仕組み
  • なにから始めたらいいのか

NFTの相場全体としては厳しい相場だった中で力強い動きが目立っている Art Blocks なかなか仕組みとか入り口が分かりにくい(自分もそうでした)と思うので、もっといろんな人が興味を持ったらいいなという思いで紹介をしてみようと思います。記事の内容はNFAであり売買をするときはDYORでよろしくお願いします

言いたいことがいっぱいあるのですごい長くなる予感がしますが、それでは始めてみます

Art Blocksとは

Art Blocksとはなにかについてまずは公式のサイトにある創業者のSnowfro(Chromie Squiggleの作者)の言葉で始めてみます

Art Blocksは、イーサリアム・ブロックチェーン上に不変に保存される、プログラムによって生み出されるジェネレーティブコンテンツに焦点を当てた、これまでにないタイプのプラットフォームです。

好きなコレクションを選び、作品の代金を支払うと、アルゴリズムによってランダムに生成されたバージョンのコンテンツが作成され、あなたのイーサリアムアカウントに送られます。出来上がった作品は、静止画像であったり、3Dモデルであったり、インタラクティブな体験であったりします。出力はそれぞれ異なり、プラットフォーム上で作成できるコンテンツの種類には無限の可能性があります。

アーティストはコレクションを生み出すコードを登録し、購入者がサイトからmintをするとトランザクションごとに、コードに組み込まれたランダムな要素が組み合わさって一定の共通のスタイルであるけれどもそれぞれが異なる作品を生み出すプラットフォームがArt Blocksです。すでに存在している作品から選ぶのではなくmintに参加することでコレクターが作品を生み出す体験ができることが魅力の1つだと思っています。

ジェネラティブアートに興味がない、NFT ARTに興味がない人でもArt Blocksのことはなんとなく聞いたことがある(からこの記事を読んでいると思いますが)人はそれなりにいると思います。それはArt BlocksがすでにNFTの1つのジャンルを代表するブランドになっているからだと思います。

今後NFTの世界がより広がり多くの新しい人たちが入ってきたときにもアートの入り口として存在しているなら、人々をひきつける作品を継続的に生み出すプラットフォームとしてNFTの世界でのアートのカテゴリでのブランドであり続けているかもしれないと思います。

Art Blocksの魅力、可能性についてZenecaが熱く語っている記事が2つ、またCoincheck NFTでArt Blocksを購入できるので、Coincheckの紹介記事も分かりやすいのでので合わせてどうぞ

ジェネラティブアートとは

Art Blocksの紹介の中に出てきた「プログラムによって生み出されるジェネレーティブコンテンツ」=ジェネラティブアートにそもそもなんで高い値段がつくのか分からない、という人も多いと思います(自分もそうでした)

ジェネラティブアートがなにかについては入門記事として必ず名前が出る「ジェネラティブアートを愛する理由」という記事が素晴らしいので、Art Blocksに興味があれば時間のある時にぜひ読んでみてほしいです。

いくつか自分が記事を読んでなるほどなー、と思ってジェネラティブアートは良いぞ!と思うに至ったポイントなどを引用を交えつつ簡単にまとめてみます。

ジェネラティブ・アートは20世紀美術の中心的テーマの拡張

幾何学的、抽象化、偶然性は、ジェネラティブ・アートに限らず、20世紀のあらゆるアートにとって主要なテーマです。以下のような主題がこれらはコンピューターを使っていない20世紀初頭の作品から強く感じることが出来て、ジェネラティブアートとつながっていることを強く感じることが出来ます。

  • 分析的キュビスムにおける幾何学の破壊
  • 未来派、構成主義、バウハウスにはじまるテクノロジー重視、マシン美学、機械化された生産
  • ダダ、シュルレアリスム、抽象表現主義における自律と偶然の導入
  • 新造形主義、シュプレマティスム、ハード・エッジ、オプ・アートの非比喩的美学、力強い幾何学、鮮明な色使い
  • ソル・ルウィットらによるアルゴリズムの使用
左から、Circles in a Circle – Wassily Kandinsky, 1923、Highway and Byways – Paul Klee, 1928、Suprematist Composition – Kasimir Malevich, 1916 今のジェネラティブアートに通じるものを強く感じます
左から、Circles in a Circle – Wassily Kandinsky, 1923、Highway and Byways – Paul Klee, 1928、Suprematist Composition – Kasimir Malevich, 1916 今のジェネラティブアートに通じるものを強く感じます

ジェネラティブアートは

「ジェネラティブアートとは、コンピュータを使い、創造のプロセスの一部に意図的に偶然性を取り入れたプログラムで作られたアートのことである。」

と定義されますが、2つの間違った見方をよくされることがあります。

よくある誤解・その1

アーティストは創作のプロセス全体を完全に制御していて、プログラムは常に書かれた通りに実行されるだけである。それゆえジェネラティブアートは、たとえ人間的で親しみやすいものだったとしても、偶然性、偶発性、発見性、自発性を欠いている。

よくある誤解・その2

アーティストはまったく制御することなく、自律的なマシンがランダムにデザインを生成しているだけである。コンピュータがアートを作っていて、人間は制作者には値しない。本当のアートとはいえないのだから。

実際にはジェネラティブアートは作品を生み出すための偶然性を作者であるアーティストが丁寧にコントロールしています。私は秩序の中の偶然性、と聞くと人の手が入らないあらゆる自然の中にあるものを思い浮かべます。受け取り方は人それぞれだと思いますがジェネラティブアートを見ていて時々はっとした気持ちになって心を奪われるのはそういう側面もあるのかな、と思っています。

ジェネラティブアートは現代のアートの一つの形であり、NFT、Cryptoの外の世界にも存在するものなので、NFT外のアートに関心がある人たちにとっては特殊なものではなく受け入れやすいアートの形式なのかもしれません。

Art Blocksの仕組み

だいぶ話が飛躍しましたがArt Blocksの紹介に戻ります。

左からFidenza、Ringers、Archetype
左からFidenza、Ringers、Archetype

Art Blocksは”Curated”、”Factory”、”Playground”という3つのカテゴリーに分かれています。

Curated

  • Art Blocksの審査を経てリリースされる作品。月に1つぐらいのペースでmintされる
  • Chromie Squiggle、Fidenza、Ringers、など有名でフロアが高い作品はCuretedのものが多い
  • ダッチオークションのスタート価格も高い

Factory

  • Curatedにはまだ申請をしていない or 受理されていないアーティストたちの作品
  • 自由度が高いので作品の見た目のバリエーションも豊富

Playground

  • Curatedに選ばれたことがあるアーティストが実験的であったり、自由度の高い作品を出すことが出来る場
  • 実績のあるアーティストの作品になるのでフロアが高くなることもある

フロアを市場の評価とするならばCuratedが最も人気が出やすいです。

販売方法

  • Art Blocksの作品はダッチオークションで販売されることが多いです
    • Factoryの作品には固定のmint価格のものも時々あります
  • 作品の人気や市場の状況によりますが、評価が定まっていない状態で販売されることも多いので結果的に、セカンダリに対して割安な価格でmintできることがあります
  • リリースが予定されている作品はArt Blocksの公式サイトの”upcoming project releases”やDiscrodで紹介されているので定期的に見てお気に入りのプロジェクトがあったらmintの日程をカレンダーに登録すると良いと思います
    • mintは日本時間の深夜(AM2時ぐらいとか)が多いです

👇はArt Blocks公式のYouTubeチャンネルにあるHow to Mintの動画です

なにから始めたらいいのか

セカンダリ(OpenSeaなど)で購入する

すでにmintが終わった作品はOpenSeaで販売されているので、いろんな作品を見てその中からお気に入りの作品が見つかって購入してもよい、と思えたらセカンダリで購入するところから始めても良いと思います

mintに参加する

公式サイトなどからmint予定の作品を定期的にチェックしてお気に入りのコレクションがあったらぜひmintに参加してみてください。ダッチオークションを見守りながら自分の作品がmintして生み出された作品が届くときはとても楽しい体験です!

また、まだmintが終わっていないコレクションもいくつか公式サイトで紹介されています。(“projects open to mint”となっています)その中から気になる作品があればmintしてみるのもいいかもしれません

おわりに

長々と書いてきたのでここまで読んでくれている人がどれだけいるか分かりませんが最後に

自分が購入した作品の価値が上がってフロアが上がるのが一番嬉しいし、そういう側面は大いにあるので「儲ける」ためにArt Blocksを購入することもぜんぜんありだと思いますが、Art Blocksはいわゆる「NFT ART」に属するので盛り上がっている時期はそれなりに取引がありますが、PFPなど他のジャンルが盛り上がっている時期には、多くの人の関心が無くなってほとんど取引が無くなるようなこともあります。なので短期(1か月以内)で利益を出すことを目的とするのには向いていないのでそこは気を付けてください。

なによりも自分が気に入っていつまでも持っていたいと思える作品に出会ったらそれを購入して、多くの人にその作品とジェネラティブアートとArt Blocksの楽しさや良さを伝えていけるような良い出会いがあるのが一番だと思います。(👇は自分が持っていてお気に入りのHōrō)

ブロックチェーンを通じてコードによって生み出されてNFTになる、という仕組みは多くのその他のカテゴリの中でもかなりNFT、ブロックチェーンをがっつり活用した仕組みだと思っています。自分はいつの間にかジェネラティブアートが大好きになってしまったので、これからも機会を見て作品を増やしたいな、と思っているのでした。

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