Stay365とは、Airbnbのような短期滞在場所の予約サイトに、トークノミクスを組み込んだweb3版Airbnbです。
独自トークン「STAYSトークン」が発行され、ユーザーは予約すると、額に応じてトークンがもらえ、それを短期賃貸物件に投資し、報酬を得られるなど、トークンを用いた新たな旅行体験を生み出す注目のプロジェクトになっています。この記事では、そんなStay365について、具体的な内容や仕組み、現状と考察について解説していきます。
現在、別荘を1日単位で利用できるNFT会員権の販売を一緒にやる仲間を募集しています。不動産×web3、NFTを使った地域活性などの分野に興味がある方、ぜひお話ししましょう。Twitter(@ryuji_startup)でも積極的に発信してますので、フォローよろしくお願いします。
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・ホワイトペーパー
Stay365は、「Web3のワンストップ旅行ハブであり、不動産などの実世界の資産とブロックチェーン技術を融合させ、すべての参加者がより公平なエコシステムを実現する未来のパイオニアになる」というビジョンを掲げています。
Stay365は、トークノミクスを組み込んだweb3版Airbnbです。 ユーザーは宿泊をすると、予約額に応じてトークンがもらえます。そのトークンは、これまでのポイント同様、割引に活用することができるとともに、Stay365上のトークン化された短期滞在のための物件に投資することができ、投資するとステーキング報酬をもらうことができます。従来の不動産投資家も、トークンを購入し、投資することができます。
報酬のAPYは場所、入居率、寝室数といったパフォーマンスデータを読み込むオラクルを使って計算されます。
このように、ユーザーがトークンを活用した投資市場に参加することで、不動産オーナー(ホスト)はこれまで従来の金融であったら数ヶ月かかったであろう資金調達を、はるかに迅速にできるようになり、Stay365の掲載物件数を早く増やすことにつながります。
トークンが投資される→そのお金で物件を購入→利用者増やす→投資されるという好循環を生まれ、早く掲載物件数を増やし、早く利用者を拡大できると考えています。
今までAirbnbが成長しても、ユーザーは予約しやすくなるだけで直接的な金銭的リターンがありませんでした。しかし、Stay365では、短期賃貸物件への投資の報酬だけでなく、サービスが成長すると、トークンの需要が増加し発行量の上限があるため、トークンの価値が上がります。結果、トークンを持つユーザーは直接的な金銭的リターンを得ることができます。
また、そのトークンが投票権になっており、ユーザーを含むトークンの保有者は運営の方針を決める投票に参加できます。これまでAirbnbの機能追加や運営方法について、ユーザーが関与することはできませんでした。それが、投票権が紐づくトークンにより、ユーザーが運営に関与できるようになり、AirbnbをDAOで運営するような形になります。実際、Stay365は、「次世代の旅行者、デジタルノマド、不動産愛好家のコミュニティを構築する」という壮大なビジョンを掲げています。
現在、NFT化された会員権、「Genesis Travel Pass」の販売を予定しております。
この会員権を持っていれば、これまでの会員権同様、特別な場所への招待や、予約手数料がゼロになるなどお得に利用できるだけでなく、NFTをステーキングすることで報酬をもらえます。
ゆくゆくは、会員権NFTに物件の鍵を埋め込み、現在、Airbnbの一部のオーナーが行っている防犯のための宿泊者ごとのパスコードの更新の面倒を解決する予定です。また、地域の飲食店と連携し、そのNFTを見せると割引になったり、地域のNFTを集めることで特典がもらえるゲーミフィケーションも企画しています。
従来の会員権で出せなかった価値を、いかにNFT化された会員権で出していくかが重要だと考えています。
現在のStay365はまだ、数十件の掲載物件数しかなく、プライベートセールを行い、16ETHを調達した段階と、まだまだこれからです。(ホワイトペーパーには、約12万ドル調達したと記載されている)このAirbnbにトークノミクスを組み込んだプロジェクトは他に5個ほどあるため、どのプロジェクトが伸びるか、非常に興味を持って追っています。
最初、ユーザーに使ってもらわない限り、トークンが投資される→そのお金で物件を購入→利用者増やす→投資されるという好循環は回りません。そのため、初期のユーザー獲得のために、Stay365は、現存のAirbnbのユーザーに対し、Airbnbを利用した旅行分、トークンをエアドロップしています。
掲載件数が多く利便性が高い、AirbnbのユーザーをStay365にスイッチさせることはそれほど容易ではありません。金銭的リターン以外にも、Travala.comのように仮想通貨決済に対応するなどといった、クリプト好き×旅行好きの人に刺さる施策を打っていく必要があるでしょう。
短期賃貸市場×web3は確実に伸びる市場です。現在の短期賃貸市場は伸びは凄まじく、イギリスでは、2015年の18,000件であった掲載件数が2019年には400%成長の77,000件になっています。物件オーナーが短期賃貸への切り替えに切り替え始め、最大で23万件の物件が短期賃貸市場に存在すると言われています。
運営は、1年以内にStay365の月間ボリュームを10万ドルにしています。1年後、どのくらいの月間ボリュームになるのか、非常に注目です。