Consensus2022 全体の感想
June 14th, 2022

アメリカ合衆国テキサス州オースティンで6月9日〜12日に開催されているConsensus2022へ参加してきました。

Consensus2022とは?

Consensusとは世界最大級の仮想通貨メディアであるCoinDeskがスポンサーのフェスティバルです。オースティンコンベンションセンターを中心に、オースティンの街全体が会場となる大規模なイベント。

Consensusは毎年ニューヨークで開催されるそうなのですが、今年はオースティンにて開催されています。 現地に住む人から聞いた話ですがオースティンはここ数年、経済発展が著しく、全米で注目されており、シリコンバレーについでテック関連の大手企業やスタートアップ企業が移設、または新しく誕生しているそうです。理由としては、シリコンバレーの物価高騰により次の発展都市の模索がある中、地方税がないビジネス的に有利な条件が揃っているテキサス州の州都であるオースティンが候補に上がったようです。

会場について

オースティンは大きなビルやホテルも建っていますが、南部の雰囲気も残るような建物や音楽の街らしい6thストリートの盛り上がり等から文化も感じる街です。街中にはレストランがたくさんあり、コンビニや薬局もあります。移動は主に車か電動キックボード。(こちらは時速30kmまで出せるのでとにかくかなりスピードが速い!)気温は6月が一年で一番暑い時期だそうで、41度くらいまで上がります。(ヒートウェイブの警報が毎日携帯に届きます)日が照っているところは5分歩くのもしんどいくらい。日陰でも30分以上は滞在できない暑さでした。。

Consensusはフェスティバルスタイル、また街全体で開催されているという事で色々な楽しみ方ができます。スピーカーセッションを聞くも良し、ブースを見るも良し、ヨガなどのアクティビティーに参加したり、夜のパーティーイベントをやっていたりするので参加するも良しなどかなり自由な感じ。

会場は本当に大きくて、まずオースティンコンベンションセンターだけで4階建て。1階には展示ブースの会場に加えて、メインステージとサブステージが4つ。またフードコートもあります。3階には会議室、4階にも3つのステージがあり、ハッカソンなどのイベントが開催されていたり、スピーカーが登壇していたりします。

Consensus2022全体地図
Consensus2022全体地図

全コンベンションホールの外でも街中にイベントや登壇を開催している場所があります。全て合わせると23箇所。また10つくらいのイベントが同時進行している状態です。Consensus2022専用アプリがあり、1日のスケジュールの確認ができるのですが、スクロールするにも長すぎて見づらい!現地でこのような1日のスケジュールを物理の紙で配ってくれているのですが、わかりやすい。

当日配られた予定表
当日配られた予定表

(ちなみに1日でこれがx3枚分あります)全て面白そうなトピックで、がんばってこのように目星をつけていても同じステージで開催される次の登壇の話が面白くて聞き入ってしまったり。。気になるものに絞り込んでも全てを見ることは難しいです。

(後に録画配信される為、後で見てまとめる予定です)

参加者について

白人の人の参加が8割くらい。次にアジア人(多分現地に住んでいる感じ)日本人の方もちらほら見かけました。クリプトの特徴を考慮すればノンボーダーで、グローバルな参戦者がいる状況になっている事を想像していたのですが、現実の状況はそれとはかけ離れていて驚きました。

ユーザー側では新興国で使われている例を見たりしますが、作っている側は偏っているのだなと実感。Web2.0テック業界のそれを引き継いでいるのだろうし、やはり英語ネイティブの国と富があるところに人と情報が集まるのだろうなと感じました。

逆に男女比に関しては、女性が3割、4割くらいかなという感じで想像していたより女性の参加者は多かったです。そして、登壇者やピッチの審査員の女性の割合は半分、もしくは過半数以上女性のセッションもあり好感を持ちました。参加者の比率から考えると、少なくてもおかしくないので、男女比を気にして登壇者を選んでいるのかな、と感じました。日本ではまだまだテック・クリプト業界に女性は少ないと感じているので、そのようになっていくといいですよね。(私もがんばります)

クリプトの知識については参加者の間では2極化していた印象です。
各ブースを回っていると「仮想通貨は持っている?」というカジュアルな質問をされた時には「意外とそこからなのか〜」と驚きました。また、DAO Houseでのセッションで必ず聞いていた質問があり、「DAOを知っている人?」は5/6くらい。DAOに参加している人?は1/2くらいの肌感でした。
逆に「DAOを作ろうと思っていて」と話し始めると「どのブロックチェーンを使っているの?」から始まる色々な質問が。技術的な事がほとんどを占めており、答えられないことが悔しかったです。

後「こんな構想をしている」というだけでは「that’s cool!」で終わってしまう感じ。やっぱり走り出して、作ってみて、どういう事を実験していて何を学んだかを共有できないと。(これはクリプト関係なくどのような事業に関してもですが)

ブースについて

コンベンションセンター内の一番大きなExhibitHallで開催されていただけあって、170以上のブースがありました。本当に広い!ほとんどがDefiやDappのサービスが占めていました。そしてシンガポールからの出店者が2、3社ありましたがほとんどがUSベース。

各ブースでは自分達のロゴ入りのTシャツやステッカー、キャップやバッグなどを用意していて、参加者はiPad上のTypeformに情報を入れるとグッズがもらえるようにしていました。

METAMASK  グッズ
METAMASK グッズ

日本とは違って袋にはいっていたり、畳まれているわけではなく、くちゃくちゃっと丸まっているままポイっと渡されるのがアメリカらしい感じでしたが(笑)

全体の雰囲気の特徴について

会場には合計で7万人の来場者があったそうですが(同じくオースティンで開催されているSBSWも毎年7万人の来場者がいるよう)世界中からWeb3に関わる人達がそれだけの人数が集まるので、本当に濃かった!

普段から「それってWeb3でやる必要があるの?」という質問をよく受けますが、それは結局作る側の人が何を大事にして信じるか(ほとんど好みの話)だと思っています。Consensusに来ている人たちはCentrlalizedな仕組みを壊してDecentralizedの世界を実現する事を信じている人たちが来場者のほとんど、もちろんスピーカーは全員その実現を信じている人達。という意味で話の内容ももちろんDecentralized Worldの実現を信じている前提で進められます。とはいえ、一歩外に出るとそこはCentralizedの世界なので、コミュニティーの熱狂度というか、当たり前が違う感じは非日常でした。

「冬の時代」と言われているように仮想通貨の下落が起きていますが、最後のセッションにてBinanceのCEOも「これは始まりだ、バブルは弾けて本当のWeb3の時代がくる」「これだけで終わらせず、私達が事業を作り文化を作っていかなければならない」と言っていましたが、その前提で会場にいる人が多く、小手先や短期的な利益を求めているような感じはなかったです。

まだまだ時代はこれから明けていくワクワクを感じました。来年の開催時にはどうなっているのかが楽しみです。(最終日の午後には公式サイトがConsensus2023になってチケットが売り出されていました)今だと早割の値段で購入できるようです。

これからはいくつか面白かったセッションをピックアップしてまとめていきたいと思います。

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