クリプトにおけるメタガバナンス

DAO(Decentralized Autonomous Organization、自律分散型組織)によるDAOのガバナンスという「メタガバナンス」が「Curve War」などを中心として存在感が強まっている状況です。メタガバナンスがDAOのガバナンスをより健全なもので持続的なものにするかどうかは今の段階では判断が難しいですが、メタガバナンスの動きは止まることはないと考えています。今回は、メタガバナンスについてそのルーツや歴史から紐解き、より一般的に述べており、適切に批評をしているこの記事を翻訳することになりました。

この記事は、Kydo氏による投稿を許可を得た上で日本語に翻訳したものです。Kydo氏に感謝申し上げます。

This article is an official Japanese translation of a post by Kydo. Thank you so much, Kydo.

元記事(2022年2月12日):

以下、翻訳記事です。

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メタガバナンスの記憶を辿ります。

DAO Research CollectiveFeiのJoeyとSeb、IndexのLavi、AaveのStani、そしてこの作品を可能にしてくれた私のガバナンス愛好家仲間に感謝します。

ガバナンス愛好家(順不同):Hasu(Flashbot)、Yuan(Blockchain Capital)、Leland(Galaxy Digital)、Brian(Mechanism Capital)、Jeff(a16z)、Guy(a16z)、Josh(Llama)、frogmonkee.eth(Bankless DAO)、Cryptocrates(Delphi)、Adam(Parafi)、Jordan、Francis(Flipside Crypto)、Shrayas(Llama)、LarryとDerek(Reverie)。

はじめに

現在のCurve Warsへの注目は、メタガバナンスがクリプト業界において重要な役割を果たすことが浮き彫りになっています。しかし、この特定の一例に注目が集まっているにもかかわらず、メタガバナンスはCurve Warsが示唆するよりも大きな影響力を持つ数多くの方法で運用することができます。この記事では、一般的なメタガバナンスの領域と既存の世界におけるメタガバナンスのルーツを紹介し、Fei-Index-Aaveで起こった特定のメタガバナンスイベントを深く掘り下げることで、メタガバナンスの可能性を探っていきたいと思います。最後に、これらをまとめ、プロトコルにとってのメタガバナンスの意味と今後の考察を述べます。

Curve Warの要約

基本的に、Curve War(s)は、初期流動性の構築、流動性を深める、利回りを上げる、その他の利己的な目的を果たすために、異なる当事者がCurveの投票権を争う現在進行中のイベントです。これらの当事者は、流動性の報酬をゲージ(報酬の出所)の veCRV 投票権で指示することによって、これらの目的を達成しようとします。もし、私の言っていることが理解できなくても、心配しないでください。Curve FinanceとveCRVについての復習は、こちらのCurve Financeの「Understanding Curve」ページと、こちらのCurve FinanceのStaking Curve(veCRVの由来)に関する解説をご覧ください。Knowerもこの件に関して優れた記事を掲載しています。

話を元に戻します。議決権をコントロールする一般的な方法は、市場からトークンを買う、合成資産の発行+LPをプールする(cvxCRV)、トレジャリーを通じてボンディングする(Redacted)、買収する(Spell)などで、著名なプレイヤーは以下の通りです。Convex Finance(Curveの議決権50%以上)、Yearn(50億TVL以上)、Votium、Redacted Cartel、Frog Nation、その他多数が含まれます。

メタガバナンスとTradFi

まず、クリプトにおけるメタガバナンスの定義について説明します。

このエッセイの目的としては、メタガバナンスをあるDAOの意思決定に影響を与えるために、別のDAOのトークンを保有することと定義します。これは、DeFiが新たに生み出したものではありません。TradFiでそのルーツを見ることができます。これはインベストメント・スチュワードシップと呼ばれています。

インベストメント・スチュワードシップとは、金融機関が顧客のために配分した資金を責任を持って監督することを指します。

これらの企業は大きな議決権を支配しているため、インベストメント・スチュワードシップが必要とされます。現在、公開市場にあるほとんどの企業では、大手投資会社(機関投資家と投資信託会社)が議決権(株式)の大部分を保有しています。例えば、アップル、アマゾン、テスラの株式の59%、59%、43%はそれぞれ機関投資家が保有しています。これらの機関投資家は通常、顧客に代わってガバナンスの提案に積極的に投票する専門チームを持っています。

インベストメント・スチュワードシップは複雑なビジネスです。VanguardとBlackRockが2大機関投資家です。下の表は、2016年7月から2017年7月までのブラックロックの議決権行使概要の内訳です。この期間、BlackRockは合計163,461回投票し、9%の確率で経営陣の推薦に反対しました。2021年上半期のVanguardの場合、株式価値1兆9千億ドルに相当する734社に対して137,826回(年換算275,652回)投票しました。

しかし、これらの組織内の投資スチュワードシップチームの職務を分散させると、メタガバナンスが発生します。BlackRockの株主は、BlackRockがテスラの新提案に対してどのように投票するのか容易に影響を与えることはできません。しかし、Convexのトークンホルダーは、来週のCurveの報酬サイクルにおいてConvexがどのように投票するかに簡単に影響を与えることができます。これはガバナンスのパンドラの箱を開けるようなものです。

最初のメタ・メタガバナンスの施行

最初のメタ・メタガバナンス(略してメタガバナンス)施行は、2021年夏、Fei ProtocolAaveにリスティングされるために、$INDEXトークンを活用したときに起こりました。実際のストーリーは、Curve Warよりもメタガバナンスについて多くのことを私たちに語り、今後予想されるメタガバナンスのプロセスについて、より微妙に違いのあるイメージを与えてくれます。

さあ、これから記憶をたどる旅に出ますので、シートベルトを締めてください。

プレイヤーの紹介

Feiプロトコル

$FEIは、そのほとんどが$ETHに裏打ちされているため、数少ない真の分散型ステーブルコインの1つです。Fei ProtocolのProtocol Controlled Value (PCV) は6億5300万ドルを保有しており、流通している全ての$FEIに対して206%の担保率を提供しています。

Fei Protocolのダッシュボード|2022年1月31日に記録
Fei Protocolのダッシュボード|2022年1月31日に記録

Index Cooperative(Index Coop)

Index Cooperativeは、Set Labsがインキュベートしています。Index Cooperativeは、トークンバスケット(ETFのようなもの)からレバレッジまで、幅広い投資手段を個人および機関投資家に提供しています。最も有名なものは、主要なDeFiプロトコルのポートフォリオを追跡するインデックストークンであるDeFi Pulse Index ($DPI)です。2020年9月に$DPIがローンチされました。Index Coopのガバナンストークンである$INDEXは、保有する資産の一部のガバナンス権をコントロールします。

DeFi Pulse IndexのUnderlying Tokens | 2022年1月31日に記録
DeFi Pulse IndexのUnderlying Tokens | 2022年1月31日に記録

Aave

Aaveは、ユーザーが預金者または借り手として参加できる分散型のノン・カストディアルな流動性マーケットプロトコルです。DeFiのOGの1つとして、Aaveは新しい資産のリスティング、報酬の実装、パーミッションの変更、パラメータのチューニング、あらかじめ定義された一連のガバナンス手順を備えています。

Aaveのガバナンス手順
Aaveのガバナンス手順
Aaveガバナンスのプロポーザル手順
Aaveガバナンスのプロポーザル手順

舞台設定

Fei Protocolの立ち上げから2カ月後の2021年6月21日、Brianna(Fei Protocolのコアチームのメンバー)は、$FEIをAaveのレンディングマーケットにリスティングさせるために、AaveのガバナンスフォーラムにARCを投稿しました。ARCとは、Aave Request for Commentsの略です。これは、Aaveのガバナンス提案プロセスの最初のステップですが、Fei Protocolにとっては、最大のレンディングプロトコルの1つにリスティングすることになるため、重要なステップとなります。

ARCと同時に、プロポーザルに対するAaveのコミュニティーの関心を測るためにSnapshotも作成されます。ARCとSnapshotは、両方ともプロポーザルに対するコミュニティの意見を知るために用いられると考えられます。ARCは定性的な指標を得るために用いられ、Snapshotは定量的な指標を得るために用いられます。

ARCは誰でもAaveのガバナンスフォーラムに投稿できますが、AIP(Aave Improvement Plan)は誰でも提案できるわけではありません。そして、AIPはオンチェーンでの変更を推し進めるために必要なものです。AIPを提案するには、80,000AAVEトークン(所有しているトークンまたは委任されたトークン)が必要です。80,000AAVEは、$250/AAVEの価値で$20Mドルの価値があります。

これはFeiプロトコルにある課題を投げかけます。自分たちのリスティングを提案するための$AAVEトークンをどこから調達すれば良いですか?いくつかの選択肢が思い浮かびます。

  1. OTCで購入する。
  2. 主要な$AAVE保有者に変更を提案するよう働きかける。
  3. ホルダーを買収する。
  4. どこかから借りてくる*。
  5. ????

*Fei Protocolは技術的には議決権そのものを借りることもできるが(例:Paladin)、これはまだ初期段階であり、適切な手法ではありません。

これらの選択肢の中で、ロビー活動が最も合理的な選択肢に見えます。トークンをOTCで購入するのは、たった1つの提案のために無駄なように思えます。TRIBEで保有者を買収するのは、報酬目当ての有権者に頼ることになり、プロトコルの悪いPRにつながる可能性があります。借用は賄賂と同様のリスクに直面します。そして、主要なAAVE保有者にロビー活動を行うことが、トークンを得るための最も経済的に効率の良い方法であるように思われます。

しかし、ロビー活動には課題があります。Fei Protocolのチームにとって時間がかかり、さまざまなステークホルダーと何度も電話をすることになります。すべてのプロセスは、数週間から数カ月かかる可能性があります。それだけでなく、Feiは最近、脱ペグイベントを経験し、ロビー活動が成功する可能性はかなり低くなっています。では、もっと生産的な方法はないのだろうか?

連鎖反応が始まる

Fei Protocolがこの問題を一生懸命考えている間に、この問題とは関連のない別のプロポーザルがBrunoとMatthew Grahamによって提案されました。このプロポーザルでは、BrunoとMatthewは、分散投資のためにFei ProtocolのPCVに$DPIを追加する合理性を列挙しています。プロポーザルの最後に、著者はおまけに次のことについて触れています。

さらに、私たちは、Index CoopのガバナンストークンであるINDEXの購入についてコミュニティの第一印象を知りたいです...利点は、メタガバナンスを活用していることと、DeFiにおいてよく構成され、急速に成長しているプロジェクトに影響力を持てることです。

なぜ、$INDEXがメタガバナンスに重要なのでしょうか?プロポーザルが出された頃、DeFi Pulse Indexは主要な優良なDeFiトークンを$100M以上保有しており、その中には10万を超える$AAVEトークンが含まれていることが重要なポイントです。Fei Protocolは、AIPを提案するために80,000 $AAVEを必要とするだけであることを忘れないでください。幸いなことに、$AAVEは、$INDEXトークン保有者がメタガバナンスに使用できる6つのトークンのうちの1つです。つまり、$INDEXをコントロールすれば、その$AAVEトークンのガバナンス力をコントロールできるということです。

これが連鎖反応の始まりです。このプロポーザルのちょうど3週間前、FeiコミュニティはFei DAOの投資哲学について議論し、PCVにおけるメタガバナンスの将来の使用法について言及しました。今回の$INDEXのコラボレーションは、まさに絶好のタイミングと言えます。コミュニティはこのアイデアを素直に歓迎しました。プロポーザルの下の議論を読むと、数人のコントリビュータが$DPIの購入よりも$INDEXの購入にさらに強気であったことがわかります。

$INDEXの購入に関するコミュニティの関心
$INDEXの購入に関するコミュニティの関心

1ヶ月の計画と調整の後、Fei ProtocolはトークンスワップによってDeFi Pulseから100,000 $INDEX (約4,000,000ドル)を購入することを決定しました。なぜ100,000 $INDEXなのでしょうか?それは、Index Coopのガバナンスのプロポーザルの定足数に達するために必要なトークンの数だからです。100,000 $INDEXがあれば、Fei Protocolは他の関係者を必要とせずにIIP(IndexCoop Improvement Proposal)を通すことができます。現在、Fei Protocol は、投票力において20,000,000ドルを動かすために約4,000,000ドルを利用している。メタガバナンスの完璧な例です。

もちろん、誰も彼らに大きく反対票を投じなければの話ですが。

ひらめき

100,000 $INDEXを手にしたFei Protocolは、Aaveへの上場まであと数歩となりました。Index CoopのコアコントリビューターであるMatthewは、Fei Protocolのチームと共に、以下の点のやりとりのほとんどを担当します。

  1. Feiコミュニティは、Index Coopで提案するために、$INDEXを使用することを提案しました。
  2. Feiコミュニティは、IIP-82($FEIをAaveにリスティングするために$AAVEを使う)を提案します。
  3. Index Coopは、AIP-33(Aaveに$FEIをリスティングすること)を提案します。
  4. これらのプロポーザルがすべて通れば、$FEIはAaveにリスティングします!
FeiにおけるAaveのガバナンスプロポーザル
FeiにおけるAaveのガバナンスプロポーザル
Index CoopのIIP-82
Index CoopのIIP-82

3つの提案はすべて無事に可決され、Fei Protocolは最初のARCから3カ月後の2021年9月末にAaveにリスティングされました。

Fei - Index - Aave メタガバナンスの相互作用
Fei - Index - Aave メタガバナンスの相互作用

上の図では、イベントの全体像をまとめています。コントラクトと人々との間で生じる5つのメインのやりとりがあります。そのうち3つは完全にオンチェーン、2つは主にオフチェーンでした。驚くべきは、ここでは何も新しいことが起こらなかったということです。どのインタラクションも想定内です。しかし、それらを組み合わせると、まったく新しい、予想外の可能性が開けてくるのです。

すべてを取り戻す

Curve WarとFei ProtocolとIndexが取る行動は、明らかに異なる出来事です。しかし、どちらもあるDAOのトークンを保有することで、別のDAOの意思決定に影響を与える力を得ることができるという私の定義するメタガバナンスに該当します。この2つの主な違いは、動機にあるようです。Curve Warのほとんどの人は、金銭的なリターンがプロトコルの長期的な成功をもたらすと信じていると思います。賄賂の常態化や「リターンを最大化する」という目標を通じて、確認できます。Fei ProtocolとIndexのメタガバナンスイベントでは、戦略的なコラボレーションが長期的に勝つという信念があります。Aaveに$FEIがリスティングすることで、プロトコルやトークンホルダーにとって直接的な利益はほとんどありませんが、長期的には大きな利益をもたらす可能性があります。

結局のところ、メタガバナンスは目標を達成するためにDAOによって用いられるツールに過ぎません。さまざまなDAOは、独自の方法で成功を追求するためにそれを使用することができます。

クリプトとTradFiの世界でメタガバナンスを比較すると、その違いは歴然としています。これは、幾分かはDeFiの新しさによるものですが、それはメカニズムの設計が異なるためです。TradFiでは、ETFでのBlackRockの投票にBlackRockの株で影響を与えることはできません。しかし、DeFiでは、Fei ProtocolはIndexのガバナンスに影響を与えることができます。それゆえに、すべてのメタガバナンスの投票に対して、IndexはDPIを通じて可能になります。

コントリビュータ、ファウンダー、チームにとって...

私は、メタガバナンスがクリプトの世界、そして人間のコラボレーションのゲームに何をもたらすのかについて、楽観的です。しかし、多くの懸念が残っています。Fei-Index-Aaveの例では、$INDEX購入におけるFei Protocolの主な目的は、Fei側での継続的なHODLに見られるように($INDEXトークン価格が下がっているだけ)、メタガバナンスではなく、長期のコラボレーションでした。Fei Protocolの意図は、Indexコミュニティとの長期的なコラボレーションです。

しかし、意図はコードではなく、変わる可能性があります。

よくありそうな例を挙げます。

プロトコルAとプロトコルBは隣接する業界にあり、両チームとも協力すれば、チーム間でシナジーが生まれると見立てています。絆を深めるために、AとBはトークンスワップを行います。このとき、Aは$Bを、Bは$Aを保有します。

突然、Aがハッキングされます。今、$Aはかなり下がっており、あるプロポーザルがコミュニティによってBに出されました。「Aの現在の値動きを考えると、トレジャリーを救済するためにAを売るべきです。」

これはどのように処理されるべきですか?

もう一つ、よくありうる例を挙げます。

AとBがトークンスワップを行い、弱気相場が到来します。$Aと$Bはともに50%下落し、Aはさらに下落しそうな気配がします。トレジャリーを救済し、弱気市場に備えてより多くのステーブルコインを蓄えるため、Aは$Bを売却します。

Fei-Index-Aaveのメタガバナンスの実施は素晴らしいが、多くの罠が隠されており、他のプロトコルは慎重に検討せずにこれらのプレイに手を出すべきではありません。

Fei-Index-Aaveの動きから学ぶべきことは何ですか?

  1. Feiは$INDEXをトレジャリーの合計に対してわずか(1%未満)しか保有していません。保有量が非常に少ないため、Feiは売りたい衝動を軽減できます。
  2. Feiは一度きりのコラボレーション以上のもののためにIndexに携わりました。彼らの意図は、決して「このプロポーザルのためにIndexのAaveを使おう」ということではありません。彼らの意図は、「Indexとそのエコシステムと一緒に働きたい」ということなのです。そして、Indexの保有量は、AIPを提案するのに十分であるということが生じたのです。
  3. Feiはすべてにおいて、彼らのガバナンスプロセスを経ました。トークンスワップを行う際には、コミュニティと関わり、目標を明確に伝えるべきです。これは2つの理由で重要です。1)問題が発生した場合、コミュニティは将来の決定を理解し、2)目的を公言することによって、透明性を促進し、あなたや他の人が「違った」行動をとる確率を減らすことができます。

Feiはどうすればよかったのですか?

  1. この相互作用を成文化する:いつ、どのような状況下で$INDEXを売却できるかを(スマート)コントラクト上で明確にし、その条件が満たされたときのみ売却できるようにします。Feiの場合、PCVはすべて$FEIが裏付けになっているので、担保率がある値を下回ると、Feiは$INDEXを売却できます。
  2. Indexとの密接な相互作用:Indexには何百ものプロパーザルがリスティングされており、Feiがそのすべてを把握して投票することは不可能です。この場合、Feiの$INDEXはどのように使用されるべきですか?ここでは委任するのが良い答えになるかもしれません。

Feiは、Indexと一緒にこの最初のメタガバナンスのプロポーザルに取り組みながら、完全なステーブルコインプロトコルを運用していました。Feiはリソースに制約があり、すべてを検討する時間はありませんでした。しかし、Feiプロトコルのプレイブックを使用する場合、他のDAOはメタガバナンスの関係者とのコラボレーションを最大化するためにこれらを考慮する必要があります。

一般論としてのメタガバナンスとガバナンスとの最後の言葉

Curve Warは興味深いものですが、メタガバナンスの一形態に過ぎず、将来的には、より複雑なメタガバナンスのプレーが見られることは疑う余地がありません。メタガバナンスは、ガバナンスと同様、諸刃の剣です。注意深く使わなければ、有用な構造の乱用は極めて有害なものになりかねません。この投稿で明確な攻撃手段を共有することはしませんが、Compoundに関する最近のTrueUSDの論争は、メタレベルの影響を受けやすいかもしれない他のプロトコルに対する警告を発するべきものです。

ガバナンスは決して簡単ではありません。そして、我々の構造はTradFiの世界における現在のガバナンス構造とは非常に異なっているため(その理由としては、主にクリプトでは、私たちのガバナンスの決定は運用に直接影響を与えるためです)、大きなプラスの影響を与えることができる全く新しいガバナンスの様式のための機会が存在します。この記事が、皆さんのガバナンスへの関心を呼び起こすことを願っています。DeFiへの関心とは異なり、ガバナンスへの関心は短期的には金銭的な利益に結びつきにくいものですが、長期的な成長と活力を考えると、その可能性は非常に大きいものです。あなたのように批判的に考える人がもっと必要で、皆で(平和に)イノベーションと実験を続けましょう。

参照

  1. Index: IIP-82: Use IndexCoop’s AAVE holdings to list FEI on Aave V2
  2. Discussion - Metagovernance Fei Protocol’s INDEX Holding
  3. Voting & Governance at Aave
  4. Aave GovStrategy Contract
  5. Aave: Governance - Voting, Delegating & Proposals in Depth [MarketMake]
  6. Aave Governance: AIP 33 - FEI
  7. Fei Protocol: [Proposal] Buying DeFi Pulse Index (DPI)
  8. Fei Protocol: FIP-14: Buying DeFi Pulse Index with Bonding Curve
  9. Fei Protocol: FIP-15: Provide $18M DPI-FEI Liquidity on SushiSwap
  10. Fei Protocol: INDEX OTC, 100K purchase

今後の読み物

  1. On-Chain Vote Buying and the Rise of Dark DAOs
  2. Bribe Protocol
  3. An Introduction to Metagovernance
  4. $INDEX: more than just a token
  5. Voting Vaults: A New DeFi and Governance Primitive
  6. Seb on metagovernance

財務情報開示

0xkydo.ethはKydoの唯一のウォレットアドレスです。このウォレットには、この記事で紹介したトークンのうち1万ドル未満が保管されています。また、Kydoはこの記事の執筆にあたり、DAO Research Collectiveから回顧的な助成金を受け取っています。

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