EthSignは、ブロックチェーン技術を活用し、従来の署名サービスを分散化、カスタマイズ、透明化した形で提供する電子署名プラットフォームです。
既存のWeb2での電子署名サービス (DocuSign) が実現できていない、契約情報を扱うことにおいて重要な観点があります。
EthSignは永続分散ストレージを使用してこれらの優位性を築いています
Arweaveは永久的な分散型ストレージの唯一のプロバイダーです。
なぜ、分散化され永久的に保存されるストレージが重要かを深く掘り下げていきましょう。
データは (クラウドデータであっても)、一元化されたサーバーに保存されています。
そのサーバーは特定の組織によって所有されており、攻撃を受ける可能性があります。
通常、ウェブサイトが応答しなくなった場合、多くの場合はデータストレージに何か障害が発生している可能性があります。
また、企業がハッキングされ顧客情報が流出している場合には、データストレージに侵入された可能性があります。
多くの企業は何百万ドルもかけてデータの安全性を確保しようと努力していますが現状は期待と程遠い結果になっています。
中央集権化されたデータ保存には上記のようなリスクがある一方で、データを永久に分散化された環境に保存することを考えてみましょう
EthSignとBundlrは、EthSign上の契約情報を永久的な分散型ストレージの唯一のプロバイダーであるArweaveに1回の料金で安全に保存されるように提携しました。
BundlrはArweaveの高速マルチチェーンサポートを有効にすることで、永続的なデータストレージを簡単にするサービスです
BundlrはArweaveのマルチチェーンサポートを可能にすると同時に、同プロトコルで行われるトランザクションの数を4000%増やし、データのアップロード速度を3000倍向上させます。Bundlrにアップロードされたデータは、ユーザーが即座にアクセスすることができ、さまざまなブロックチェーンにまたがるネイティブサポートを可能にしており、ユーザーはETH、SOL、MATIC、DOTなどのさまざまなトークンでアップロードの代金を支払うことができるようになります。
EthSign 共同創業者兼技術責任者 Jack Xu
「以前からArweaveを使いたいとは思っていたのですが参入障壁が高く感じていました。しかし、Bundlrが市場に参入してきたことで状況が一変しました。私たちは今、重要な情報をオンチェーンでシンプルに、スピーディに、簡単に保存できるようになりました」
Bundlr 創設者兼CEO Josh Benaron
「Web3が拡大するためには、Web2技術に期待されているようなシンプルさと手軽さが必要です。EthSignは、これを実現しています。EthSignは、ブロックチェーンのパワーとWeb2の容易さを利用して、分散型組織に力を与えています」
Web3プロダクトはよく既存のWeb2プロダクトの差別点を引き合いに出されます。
今回は、永続ストレージという観点にてEthSignのWeb2電子署名に比べた際の利点について説明しました。
また、Bundlrと提携することによりガス代の削減・マルチチェーンサポートでの永続分散ストレージが可能になりました。
EthSignだけでなく、Arweave、BundlrなどWeb3プロダクトを作る上での基本的なロゴパーツができてきている印象を強く感じます。
今後数年のうちに、Web3のキラーアプリが次々と誕生していくと嬉しいです。