1日目 - TGE直後のふり返り
February 22nd, 2025

免責事項

このブログは、クリプトプロジェクトのファウンダーとして私の個人的な視点から書かれています。記載されている内容は全て、金融的なアドバイスとして解釈すべきではありません。このブログおよび弊社のサービスは、アメリカのユーザー向けに作られたものではありません。For the English version of this post, please click here.

このブログでわかること

親愛なるフレンズのみなさん、このようなことをお伝えするのはとても心苦しいのですが、率直に申し上げます。私たちは失敗しました。

みなさんの多くがここ数ヶ月、私たちのTGEを心待ちにしてくださっていたことを理解しています。その期待に応えることができず、失望させてしまったことを深くお詫び申し上げます。私たちがTGEで実施したものの一部は意図的に設計されたものでしたが(「Frensurance」など)、実施している間に起きたバグや混乱については私たちの予期せぬことが起こってしまいました。心から謝罪いたします。

多くのみなさんが今回の出来事に困惑されていることを重々承知しており、少しでもご理解いただけるよう、今回のブログでは以下の重要なトピックについてご説明します。

  • 現在起きている問題と原因は何だったのか?

  • どうして「Frensurance」を導入したのか?

  • トークンエコノミクス&上場プランについて

  • ロードマップについて

何が問題だったのか?

残念ながら、TGE中に予期しない技術的な問題がいくつか発生しました。中にはこのような問題がありました。

  • トークンアロケーション

  • クレーム(Claim)

  • ステーキング

トークンアロケーションについて

多くのユーザーから、トークンのアロケーションを期待していたにもかかわらずトークンを受け取れなかったというご報告を頂いています。ユーザーのみなさん側から考えられる原因は以下の通りです。

  • 2025年1月20日のスナップショット日時までにゲーム内設定メニューの「ウォレットを接続」ボタンを押していなかった
  • チートやBotの疑いをかけられた

  • $NUTS、$DIRT、$DUNGを獲得していなかった

  • Farm Frensをプレイしたアカウントとは異なるTelegramアカウントでOnlyFrensウォレットにログインしていた

  • Everseed NFTホルダーで、Privyに認識されていないSOLウォレットをOnlyFrensウォレットにリンクしていた(このユーザーには別途エアドロップ配布を行う予定です)

上記の詳細を確認した上で、それでも間違った量のトークンを受け取ったと思う場合は、こちらのGoogleフォームにて私たちにお知らせください。

クレーム(Claim)について

TGE前、トークンエアドロップのクレームをするときにユーザー側で発生するガス代について、私たちは全員分補助するアイデアが良いと考えていました。そのため、サーバーがユーザーに代わってトランザクション(取引)を行う必要がありました。

ローカルノードでのテストは成功しましたが、メインネットがテスト環境より大幅に遅いことを考慮していませんでした。メインネットでは、1つのブロックごとに1回しか取引ができず、Baseブロックは検証に数秒かかります。内部シミュレーションが非常に速かったため、キューイングソリューションを事前に実装していませんでした。

そのため、実際にサービスを開始した後、ユーザーがクレームエラーを受け取ることに気付き、スロットルをかける必要がありました。一部のユーザーはうまくいきましたが、他のユーザーは失敗しました。急いでリアルタイムでキューイングソリューションを導入し、何度も改善を重ねてサーバーの再起動を防ぐことができました。

それからエアドロップのクレームに関する別の技術的な問題も発生しました。フロントエンドが頻繁に第三者のRPCノードプロバイダーであるAlchemyにデータの呼び出しを行っていたため、スロットルがかかりました。そのため、エアドロップのクレーム後にウォレット内で$FRENトークンの残高が更新されないという事態が発生しました。ユーザーがアプリをリフレッシュするたびに、このスロットリングが悪化していきました。

これらのスループットの問題により、TGEの発表を行う際に困難な状況となりました。最初にX(旧Twitter)で発表し、その後TelegramやDiscordでも早急に行いたかったのですが、騒ぎを起こすほどキューイングやスロットリングが悪化するため、安定した状態を確認した後に発表を行うことにしました。

上記のバグに関しては修正を行ったと考えていますが、それでも問題が発生している場合は、こちらのGoogleフォームにて私たちにお知らせください。

ステーキングについて

一部のユーザーから、ガス代分のイーサリアムが十分に足りているにもかかわらず、$FRENトークンを全額ステーキングできないという報告がありました。調べた結果、$FREN表示の金額にフロントエンドの丸め誤差があることが判明しました。

たとえばユーザーが100.005 $FRENトークンを受け取ったとすると、UI上みなさんの画面には「100.01 $FREN」と表示されてしまうことがありました。そして文字通り「100.01 $FREN」をそのまま全てステーキングしようとすると、トークンが足りないというエラーが表示されました。このバグは修正される予定です。

また、ETH/EVMの用語、特に「gwei」に不慣れなユーザーが多いことに気づきました。gweiはETHの小さい単位で、0.000000001または10^(-9) ETHに相当します。ユーザーがステーキングのガス代が高いと感じた理由は、実際には$1未満の費用であるべきところを、誤解していたことが原因でした。

最後に、多くのユーザーからステーキング報酬の詳細を求められました。現在、OnlyFrensウォレット内での表示を改良中ですが、現時点では以下を参考にしてください:

  • 90日間ステーキング → 1倍の報酬

  • 180日間ステーキング → 2倍以上の報酬

  • 360日間ステーキング → 4倍以上の報酬

  • 1080日間ステーキング → 12倍以上の報酬

バグの報告について

クレーム時に発生した技術的な問題について、ユーザーのみなさんにご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。一部のコミュニティメンバーからは、これが意図的なものだというコメントもありましたが、そんなことは決してありません。もし上記の問題や他の技術的な問題がまだ発生している場合は、こちらのGoogleフォームにて私たちにお知らせください。

「Frensurance」について

上記の技術的なバグは意図的なものではありませんでしたが、私たちが導入した「Frensurance」は設計通りのメカニズムです。このようなシステムを導入したことに対して、多くのフレンズが「信じられない」と思っていることは理解していますが、その理由を説明させていただくために、まずはTelegramでのトップランクのFarm Frensゲームのユーザーおよび販売データを共有させてください。

青色のグラフは合計課金額の割合、赤色のグラフは合計ユーザーの割合を表しています。

上記グラフからわかるように、Farm Frensの収益の大部分は、日本や東アジア、東南アジアの少数のTelegramユーザーから来ています。(日本は左端のグラフです。ユーザー数は全体で見ると少ないにも関わらず、圧倒的な課金額の割合を出しています) これらの地域以外では、ユーザーは課金せずにプレイする傾向があります。

無料でプレイするエアドロファーマー(人間やボットを含む)の大多数は、エアドロップを受け取った際に即座に売却する反応を示し、それがTGE時にトークン価格に下方圧力をかける原因となります。このような習慣を打破するためには、信頼なしでコミュニティ全体を共通の目標に結びつけるオンチェーンのソリューションが必要でした。それが、私たちのカスタマイズされたスマートコントラクト(通称「Frensurance」)です。

※Frensurance= Fren + Insurance(保険)をかけ合わせた造語です。

最近のクリプトのメタに関する問題は、あまりにも非合理的に変動しすぎていることです。トークンホルダーは非常に速くポンプとダンプをくり返し、次のシットコインに移行していきます。このサイクルの中で無傷で残っているのはビットコインで、他のすべてのアルトコインがうらやむ、買って保持するマキシストのカルトを築き上げています。これは、ビットコインの経済的な基本原則がしっかりと定められているおかげです。Frencoinと独自にカスタマイズされたスマートコントラクトを使って、私たちはクリプトがそのような現状である「個人主義的な虚無主義」を超えて成長できる新しい道を切り開きたかったのです。

(※虚無主義=「長い間ある世界や価値には、そもそも意味がない」という考え方)

「狂気」とは、同じことをくり返し行い、異なる結果を期待することです。
「狂気」とは、同じことをくり返し行い、異なる結果を期待することです。

Frensuranceに関して、私たちは仕組み作りに最善を尽くしたものの、コミュニティにとってよい形で体験を提供できませんでした。私自身、TGEと同時にこの仕組みを「サプライズで発表した」ことが誤りだったと感じています。多くのフレンズは英語を第一言語としていないため、トークン価格を気にしながら準備を進めるのではなく、もっと時間をかけてゆっくり考える方が良かったと思います。

さらに、技術的な問題が同時にいくつも発生したことで、混乱とフラストレーションがさらに大きくなりました。本来、TGE後すぐにFrensuranceの詳細なスレッドを公開する予定でしたが、前述のクレームによるキューイングやスロットリングの問題が発生し、タイミングを決めることが非常に難しくなってしまいました。

これらの理由から、Farm Frensチームを代表して、フレンズの皆様に対して十分な体験を提供できなかったことを深くお詫び申し上げます。TGE前に私たちが抱いていた期待と、実際にTGEで起こった現実には大きな差がありました。

トークンエコノミクス&上場プランについて

フレンズのみなさんの多くは、$FRENを最初に中央集権型取引所(CEX)に上場させず、DEXであるUniswapに直接トークンを上場させたことに対して不満を持っていました。私たちは意図的にこの選択をしました。なぜなら、フレンズの皆さんがもっと低い市場価値で多くのトークンを手に入れるチャンスを持てるようにしたかったからです。

以前のブログにて下のグラフを紹介しましたが、私たちは$FRENのチャートが$STRKではなく、$ETH(イーサリアム)のように見えることを目指していました。これにより、内部関係者がフレンズに対してトークンを売りつけることを防ぐことができたのです。

$FRENの価格や時価総額が低すぎると思いますか?でもねフレンズのみなさん、ここでよいニュースがあります!この低すぎるトークン価格を変えるチャンスをあなたは持っているのです。

エアドロファーマーたちは、クリプトはポイントを集めてエアドロされたトークンを売ればいいだけの受動的なゲームだと思っているようです。しかしみなさん、実はこのトークン価格を上げる間にある投機的な取引こそが面白いところなんです!😉 (良い価格でエントリーできるなら、ね)

早期のベンチャーキャピタル投資や、お気に入りの「テラスハウス」メンバーを応援することに似ていて、後に特別な存在になるものに早く関わることには、計り知れない満足感があります。しかしみなさんがより賢い判断をするために、私たちのトークンエコノミクスを改めてお伝えします。

上記に関する追加の注意点です:

  • 総供給量:88,888,888 $FREN

  • 「投資家」と「チーム」のトークン → 1年以上完全にロックされます

  • 「エコシステム拡張」用のトークン → 将来のCEX上場と関連サポートのために保管します

  • 期限(後日発表予定)までに未請求の「Frenコミュニティ」トークンは、「未来のコミュニティ」エアドロップ報酬に再利用されます

近い将来、上記で述べたアロケーションに基づいてそれぞれ異なるウォレットやコントラクトにトークンを移動・ロックする作業を始めます。

ロードマップ

2025年 第一四半期(Q1)

  • TGE以降に発生した残りの問題をできるだけ早く解決

  • 「OnlyFrensウォレット」の改善、特にリカバリーとアクセシビリティに取り組みます

  • $FRENステーキング参加者への最初のFrensurance支払い(以降、30日ごとに継続)

2025年 第二四半期(Q2)

  • Farm Frensシーズン2をLINEアプリ上で再リリース(大幅な改善あり!)

TGEからの残りの作業を終えつつ、今後私たちのチームの最も重要な優先事項は、Farm Frensゲームをできる限り改善し、次の数ヶ月以内に日本などで圧倒的に普及しているスーパーアプリ「LINE」でシーズン2=LINE版 Farm Frensを迅速に再リリースすることです。

2月初めに私はソウル、東京、大阪を訪れてコミュニティイベントを開催しまして、韓国や日本のコミュニティメンバーと多くの方々にお会いしました。そこで受けた温かい歓迎には本当に感動しました。個人的に最も印象に残った瞬間は、フレンズたちが互いに招待コードを交換し、自分の農場やコレクションを見せ合いながら笑い合う姿でした。

昨日のTGEでは多くのフレンズを失望させてしまいました。期待と現実が一致しなかったからです。しかし、今日現在の$FRENトークンの取引価格を見ると、未来の期待を考えるとどうしても笑顔になってしまいます。私たちの小さなゲームが、どれほど多くの美しい新しいフレンドシップを作り、強化していけるのか、LINEやブロックチェーン上で、一度に一人のフレンズをつなげていけることを考えるとワクワクします。

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