Akindoが主催している「WaveHack Global」に参加してみて、個人的に非常におすすめしたくなったので記事にまとめようと思います。
まずは簡単にWaveHack Globalについて説明します。
通常のハッカソンは、1ヶ月などの期間のうちにプロダクトを完成させて提出し、そのプロダクトに対して評価とグラントが割り当てられます。
一方、WaveHackの場合は14日間(= 1 Wave)ごとにプロダクトを提出し、Waveごとのプロダクトのアップデートを評価してもらってグラントをもらうことができます。
具体的には10日プロダクトを提出し、4日で審査をしてもらいます。
審査は審査員の方からポイントを付与してもらい、そのポイントに応じてUSDCがウォレットに振り込まれる形です。
審査後、すぐにウォレットに振り込まれるので驚きました。
このWave(14日間)を夏まで繰り返していきながらプロダクトをどんどんアップデートしていきます。
また、各プロジェクトから最も高い評価を得たプロダクトは、IVS Crypto,EDCON,WebXへの招待とデモピッチを行うことができます。
現在(2024年6月)、以下のような様々なプロジェクトがテーマを出しています。
zkSync
MetaMe
XRP Ledger
Manta Network
Cardano
The Graph
BuidlGuidl
Mina Protocol
Superfluid
Japan Open Chain
CROSSVALUE Chain
Aptos
中には複数のテーマを出しているプロジェクトもあるため、自分が興味を持った分野で提出したり、作成したプロダクトを複数テーマに提出することができます。
以下の金城さんの記事でより詳しいことが書かれています。
まだ、ほとんどのテーマがWave2~Wave3中ですが、これまで自信が参加してグラントをもらってきた履歴をここに残して、ちゃんと参加している証明にしようと思います。
では、最後にWaveHackの参加をすゝめる理由を説明していきます。
通常のハッカソンの場合プロダクトを作り切る必要があるため、開催期間中に自分のスケジュールに余裕が必要です。
WaveHackの場合は10日間でアップデートを繰り返していくため、作りきる必要がありません。
自分が作りたいものやチームで作りたいものを徐々に作り上げていくようなイメージです。
もちろん評価される時は他のプロダクトと比較されるため、少しのアップデートや初回の提出時にソースコードが0だと評価されにくいですが、それでも通常のハッカソンよりも参加しやすいです。
前の章で紹介した自分のプロダクトも1人で全て考えて作っています。
通常のハッカソンであればこれはなかなか難しいですが、WaveHackだからこそ並行して開発を行うことができています。
WaveHackはいつでも好きなWaveで参加できます。
例えば、1st Waveに参加できなかったけど、2nd Waveや3rd Waveから参加するなどができます。
時間がない方でもこれであれば参加しやすいと思います。
また、「1st Waveは参加したが2nd Waveに参加できなかった…」ということがあっても、3rd Waveから再度参加できます。
これが個人的に一番おすすめする理由です。
エンジニアにありがちですが、ハッカソンなどに提出するプロダクトのアイデアを出すことが苦手な人は多いと思います。
このWaveHackでは、通常のハッカソンと異なり複数プロジェクトのテーマに参加しやすいです。
各プロジェクトはテーマとその説明を明確に書いてくれているため、そのテーマに沿ってアイデアを考えて提出することを繰り返すことで、普段できない頻度でプロダクトを考えることができます。
アイデア力に課題を感じているエンジニアには特におすすめです。
WaveHackでは、14日ごとのサイクルでプロダクトが評価されます。
そのため、毎回のWaveで提出したプロダクトのフィードバックをプロジェクト側の人からしてもらえます。
もっとこうした方が良い。
こんな機能もあったら良さそう。
ここが課題かも。
などアドバイスをしてくれるため、よりプロジェクトが求めているプロダクトにすることができます。
普段プロジェクト側からアドバイスをもらうことなどなかなかないので、Waveごとにアドバイスをもらえるのはありがたすぎます。
アドバイスに沿ってアップデートを進めることで、プロジェクト側からの評価も上がりより洗練されたプロダクトにすることができます。
また、フィードバックをもとにアップデートを繰り返すことで、プロダクトを考える力も同時に養われていきます。
「プロダクトを考える力が養われる」と「すぐにフィードバックがもらえる」が特におすすめする理由になります。
14日ごとのサイクルを繰り返してプロダクトをアップデートしていくため、当たり前のことですが実装力がつきます。
特にこれまで触ったことがないプロジェクトのテーマに参加する場合、新しい技術に触れることができてより自分の実装力が上がります。
普段やろうやろうと後回しにしてきた技術なども、このWaveHackを機に触ることができたのでそのきっかけとしてもおすすめです。
WaveHackに参加している各プロジェクトの中には、これまで知らなかったプロジェクトや名前だけ知っていたプロジェクトなどがいくつかありました。
そのプロジェクトのテーマに沿ってプロダクトを作成することで、プロジェクトの理解が深まり知見が広がります。
特にドキュメントを読むなどは必要な時以外はしないことが多いと思うので、知見を広げるという観点でもおすすめです。
まだ簡単なコントラクトしか作ったことないエンジニアでも、WaveHackに何かしらのプロダクトを提出することで、より早く自分のスキルレベルを上げることができます。
自分のスキルを上げるのに一番手っ取り早い手段は実践経験だと思っています。
そのため、WaveHackはすぐにフィードバックをもらえたり、好きなタイミングで参加できたりと非常におすすめです。
WaveHackには個人や複数人で参加したり、AkindoのDiscordなどでチームメンバーを募集して参加することも可能です。
特にチームメンバーを募集して参加した場合、新たな繋がりを作ることができて、その繋がりで別のハッカソンに参加したり採用に繋がる可能性もあります。
自分自身は個人で参加しているためこのメリットは享受できていないですが、間違いなくプラスになると思います。
また、エンジニアではない方でも、自分のアイデアに共感したエンジニアをチームメンバーとして募集することが可能です。
エンジニアでない方でも全然参加できるのでおすすめです。
「グラントいらない」という方はいないと思います。
自分が提出したプロダクトが評価されて、その評価に応じてグラントがもらえるのは嬉しいものです。
14日間ごとにグラントをもらうことができるので、すぐに受け取ることが出来るのも魅力的です。
ただ、当たり前ですが、プロジェクトごとに出しているテーマに沿っていたり、ちゃんとプロダクトをアップデートしていないと評価はされません。
逆に言えば、適当にやるのではなくちゃんと考えてアップデートを繰り返せばしっかり評価されます。
現在ビルダーが少ないこともあり、もらえるグラントも多くなっています。
この機会を逃さずに参加することをおすすめします。
1ビルダーとしては、参加者が少ない方がもらえるグラントが多くなるため、あまり他のビルダーにおすすめする理由もありません。
ただ、国内のビルダーが増えることやWaveHackが盛り上がることで、より面白くユニークなプロダクトが国内から出るかもしれません。
短期的で個人的メリットよりも長期的で全体的な面白さをとってこの記事を書きました。
正直この記事を読んでも参加しない方は多いと思います。
ただ、少しでも興味を持った方がいて参加してくれたら嬉しいです。
一緒にビルドしていきましょう!
他の媒体でも情報発信しているのでよければぜひ!