こんばんわです<(`・ω・´) ひたすら、昨日の記事にしるしました、もしかしたら将来のKindle出版とかに使うかもなオンラインストレージの過去のデータのダウンロード作業をほぼ手動で行っておりましたが、もう午後には耐えられなくなって、なんか、とりとめもなく別のことしたり、和組の勉強会で勉強させていただいておりました。あと、重度の花粉症で、外気に触れずとも目が痒くて潤むので、ヒューマンエラーを起こしそうなTetuのガバナンスを調べるとか参加するとかは、今は避けています。
というか、もう午前零時をすぎてしまったので、できる話題もかぎられまして、少し前にツイッターでさいとうさんに教えていただいた、とても野心的なDeFiであるRodeo Financeについて、調べることができたことだけを載せます。
トップに示しましたさいとうさんの一連の投稿を読んでいただくと、Rodeo Financeの全貌が分かると思うのですが、今一番人気のチェーンであるArbitrum上で、ステーブルコインの中で一応、政治的な意味で安定しているUSDCを預け入れることにより、10倍までのレバレッジをかけて、ほぼ完全に近い自動運用するDeFiです。なお技術的にはUSDTの方が安定しているとかいう説もあるので、個人的にUSDCを推しているつもりはないです。その運用先の中にはBalancerも含まれているところに興味を惹かれましたが、どうもBalancerを主な運用先とするよりかは、GLPといった高利回りのデリバティブDeFiが運用先の中心のようです。まず、概要としては、さいとうさんの一連のツイートをたどっていただいた方が私の文章よりわかりやすいかと。
ロードマップ上もdAppのページ上も、まだβ版となっています。以下のスクショは7日時点でしたのでアルファと記述がありますが、本日の時点ではβ版にあがっていました。
すでに相当な額のTVLがGLPのファームだけに投入されており、5倍のレバレッジで利回りも悪くはないですが、本格的に運用が始まると、やはりUSDペッグのステーブルコインで政治的に安定しているので、10倍までレバレッジをかけても清算リスクは許容範囲と思われます。まぁ、FTX騒動に相当するようなこと、つまりBINANCEが、ステーブルコインでライバルのサークル社やSECから断続的に攻撃を受けていますが、それで不明な資産の流れが出てくると、その規模によってはFTX騒動並みの事態になるとおもわれますし、逆にBINANCEがサークル社の発行しているUSDCの弱みを握ると、事実上のステーブルコイン戦争が始まるので、USDCだから政治的に安定しているというのは、今、この時点に限った話です。
あくまでBalancerのような純粋な流動性マイニングではなく、レバレッジをかけたイールド・ファーミングという広いカテゴリに自らを位置づけています。イールド・ファーミングは、流動性マイニングもデリバティブも何もかものプロトコルを含めた概念でしたね。
ここで利用者のランク付けがほのめかされます。
具体的に、グリーホーンが初心者で、ヤング・バックが中級者ぽいですね。
ラングラーにはさらなる特典が付与されます。カウボーイは伝説らしいw
ランチャーは特に大口の投資家と機関投資家に限られ、Discord上のロールの管理により特別に入れるチャンネルが用意されるそうです。
結局のところ、既存のweb2世界の金融機関で日常的に行われている顧客ランク制を、web3に擬似的に持ち込もうという話から、Rodeo Financeのドキュメントは始まっていました。率直なところ、賛同し難い内容です。たしかにvoting-escrowトークン、つまりveなんとかというトークンが出回って、DAO的ガバナンスへの影響力が長期にわたり大きな額を運用するほど増すのは普通です。しかし、参加する前の時点で、自分の預けられる資産額を認識しているわけですから、小口投資家やお試しでやってみようと思った顧客にとっては、これは面白い話ではありません。Discord上での差別化が明記してあるわけなので。いや、失礼、顧客ではなく、Rodeo Financeさんにとっては、Discord上でロールの低い顧客は、ただのEOAアカウントにすぎないという認識かもしれません。もちろん嫌味です。
ドキュメントに目を通すと、意外な一面が出てきてしまったので、この話はここまでで、あとはスクショとして残したのは、GLPの場合のファーミングのUIです。
わかりやすいです。Arbitrumに手持ちのUSDCがなかったので、あまり良いスクショではありませんが、GLPは混合デリバティブなので、ETHとBTCのエクスポージャーという表現で、それらの価格変動の影響もある程度受けると示されています。
順番逆になってしまいましたが、ランディングページです。GLPのTVLは505.1Mいっているのに、Rodeo Finance自体のTVLが15.3kしかないというのは、ちょっと極端すぎて怖いと思いました。この辺り、TVLの定義をちゃんと勉強しないと危ないですね。
あとは、やはりレバレッジをかけることになるので、清算リスクとして全資産を失いうることは、かなり低い確率ですが常にありえます。その点は、別の詳細ページへのリンクが張られていて、さらに”don’t invest your life savings”(生活費を投資しないでください)と明示的に、しかし小さい文字で最後に記されています。細かいことですが、3月に入っても2022年のコピーライト表示のままになっているのも気になりました。
全体的に、ほぼ完全に自動化されたDeFiの新しい投資形態で、投資家は手持ちのUSDC、つまり米国の法定通貨の相当額と同等の資産を、何倍のレバレッジで運用するか決めるだけです。米国人やUSDの出回っている地域の人々にとっては、とても分かりやすい。
しかしながら、ドキュメントのトップに顧客のランキングによりDiscordでのロールを利用した差別化がはかられるとも平気で述べている。
総評として、これではveトークンによるDAO的ガバナンスが標準となっている現状からすると、さっさとweb2に帰れ……とまでは言いませんが、β版を卒業した時点でもまだ、ドキュメントのトップに顧客の差別化が載っていたら、私個人としてはたぶんお試しで終わると思います。あとになってDAO的ガバナンスを導入しようにも、すでにDiscordのロールによる顧客の差別化がされていたら、顧客の間で意見の異なる層、しかも5段階での分断が起こっているわけですから、まとまる話もまとまらないはず。
現段階で明記する必要がないことをドキュメントのトップに載せて印象を悪くしてしまった、設計としては優れている可能性が高いけれども、ドキュメントを承認した幹部の人間性を疑わざるをえない、非常に惜しいDeFiといったところです。
辛口の評価を述べてしまい、お粗末様でした🙇