【Snapshotとは?】 Snapshotは、Web3のガバナンス(Governance)や意思決定に広く使われているツールです。DAOのメンバーがトークンウェイトに基づいた投票システムを使って提案に投票できるように設計されています。オフチェーンで動作するため、オンチェーンのガバナンスシステムに関連する手数料やトランザクション時間を削減できます。Snapshpotは、バランサーラボチームによって開発され、2020年11月にローンチされました。
【Snapshotの使い方】
提案の提出:DAOやコミュニティのメンバーは、Snapshotに提案を提出できます。プロトコルの変更、資金の配分、ガバナンスルールの変更など、コミュニティの意見が必要な意思決定に関する提案が対象です。
Snapshotページの作成:提案が提出されると、Snapshotページが自動的に作成されます。このページには、提案のタイトル、説明、関連情報などが表示されます。ページには、投票オプション(投票の選択肢と投票期限)も表示されます。
トークンウェイトの投票:ユーザーは、Ethereumウォレットを使用して投票を行います。投票ウェイトは、ユーザーが保持するトークンの数に基づいて計算されます。これにより、プロジェクトにより大きなステークを持つユーザーが、結果に大きな影響力を持つことができます。
オフチェーンの集計:ユーザーが投票を行うと、Snapshotはオフチェーンで結果を集計し、各オプションの総投票数を計算します。
オンチェーンでの実行:最終的に、結果がブロックチェーンに提出され、最も投票数の多いオプションに基づいて決定が行われます。
【Snapshotの使われ方】 Snapshotは、Compound、Yearn、Uniswapなど多くのDAOが主要なガバナンスツールとして使用しています。Snapshotは、プロトコルのアップグレード、トークンのリストアップ、コミュニテニティグラントなど、さまざまな提案に投票するために使用されています。
例えば、以下のような使われ方があります。
DAO:MakerDAOやAaveなど、多くのDAOがSnapshotを使用して、プロトコルのアップグレード、予算配分、ガバナンスに関するその他の意思決定について、コミュニティメンバーに投票する機能を提供しています。
トークンリストアップ:BalancerやCurveなどの多くのDeFiプロトコルは、Snapshotを使用して、コミュニティメンバーが各プラットフォームに追加されるべきトークンに投票できるようにしています。
コミュニティグラント:GitcoinやSushiSwapなどのプロジェクトでは、Snapshotを使用して、コミュニティメンバーがグラント提案や資金配分に投票できるようにしています。
プロトコルのアップグレード:CompoundやUniswapなどのプロジェクトでは、Snapshotを使用して、プロトコルのアップグレードや機能強化に関する提案に投票する機能を提供しています。
トレジャリーマネジメント:Yearn Financeなどの一部のDAOでは、Snapshotを使用して、コミュニティメンバーがトレジャリーファンドの管理方法や配分に投票できるようにしています。
Snapshotは、シンプルで直感的なインターフェースと、柔軟で効率的なオフチェーンガバナンスプロセスを組み合わせて、Web3エコシステムの分散型意思決定において、人気のあるツールとなっています。