#1 頻度決(FrequencyDecision)

category; treasury ,decision making

気になったらDMください@a_kyshi(English;@0xakyv

やりたいことを一言で tl;dr

各議案を採択する「頻度」を投票により決定し、その「頻度」に基づいてランダムに議案が採択される。
Voters vote to decide the "frequency" with which each proposal is adopted, and a proposal is adopted at random based on that "frequency".

解決したい課題

nounsのprop houseに参加してみました。

そして、「投票では冒険的なアイディアが採択されにくい」という課題があるのではないかと考えました。

そもそも、多数決は経営判断(不確定情報に基づく意思決定)を行うのに馴染まないと私は分析します。

それは以下のような理由によります。

  • 期待値を正しく判断するために専門的な技量が必要だから

    • その人だけが持っている情報/感性によってリターンが大きいこと、リスクが小さいことがわかるなど
  • 期待値通りの行動を取るのは時に勇気が必要だから

    • 100%の確率で1のリターンがある議案よりも、0.01%の確率で100,000のリターンがある議案を選ばなければならない時があるなど

アイディアの詳細

1. 投票によって各議案を採択する「頻度」を決定する

【例】
100個の議決権があるDAOに、予算執行を伴う議案A,B,Cの3つが提案され、予算の都合上この中から一つを採択すべきことがわかりました。
「頻度決」の結果、議案Aに20、議案Bに50、議案Cに30個の議決権が投票されました。
これによって、かく議案が採択されるべき頻度が決定しました。

2. 決定した「頻度」に基づいてランダムに議案を採択する

【例】
上記の例で、決定した頻度をもとに、抽選を行った結果、議案Aが採択されました。

このアイディアに含まれている仮説(要検証)

  • コミュニティによる投票の結果は、各議案が採択されるべき頻度を正しく反映している(あるいは近似値をとっている)

あるいは

  • そもそも人間は正しく経営判断を行うことなどできておらず、組織の拡大の維持に必要なのは多様なチャレンジが実行される仕組みがあることである

前者については、少なくとも多数決よりも、正しい頻度で議案を採択することが可能になると私は考える。

副次的な良いこと

  • 投票期間前、あるいは、投票期間中に、議案に関する熟議が行われやすくなる

ある議案が過半数の議決権を獲得しても、採択される確率は50%に留まるため、これを採択されたいと思う人は、コミュニティメンバーに対して説得を試みるようになる。
その結果、コミュニティ内で、議案に対する熟議が行われやすくなる可能性がある。

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