ICPのNNS(ステーキング)で最高APYを享受したい
January 12th, 2022

本記事はICP(Internet Computer Protocol)のステーキング構造を理解し、最高APYに到達する方法を記載しています。

なお、具体的なAPYの考察やNNSの操作方法などは説明してません。

厨二病全開なマーケティング用語のオンパレードを乗り越えて一緒に長期熟成を楽しみましょう!

※私見なので間違いがあればご指摘頂けると幸いです。

【結論を話したい】

結論から入りやす。

NNSにてDessolve Delay8年かつニューロン年齢が4年の時に投票力が最大化(2×1.25=2.5倍)されるので、理論上APY最高値を叩き出します。

最高利率を享受し続けるにはロック状態を維持する必要があるので事実上の永久ロックとなります。

シビれますねぇ。

【NNSってなんぞたい】

ICP(Internet Computer Protocol)は分散型ガバナンスシステムであるNNS(Network Nervous System)によって管理されています。

NNSでのICPトークン(以下、ICP)のステーキング&ガバナンス参加を通じて報酬を獲得することができます。投票は自動的に行うよう設定するのが一般的です。
NNS ≒ ステーキングプラットフォームという理解でおけです。

【NNSにおけるICPの状態を理解したい】

NNSの全体像を掴むために、NNSでのステーキング実行からアンロックまでの状態遷移を示します。

ICP(自由に動かせる状態)

↓ ステーキング実行(Stake Neuron)

Locked ICP (ロック中のICP):Stake NeuronによってICPをロック&Dissolve Delay(アンロック期間)を設定した状態。Dissolve Delayは6か月〜8年で設定可能。

↓ アンロック開始(Start Unlock)

Dissolving ICP(アンロック途中のICP):Dissolve Delayに従ってアンロックされている途中の状態。

↓ アンロック完了

Dissolved ICP(アンロックされたICP):Dissolve Delayを経て自由に動かせるようになった状態。長期熟成を経てようやくWRYYYYYY!

【NNS用語を理解したい】

NNSで得られる報酬は各ニューロンのVoting Powerに応じて分配されることになります。
ここではNNS用語を説明しつつ報酬構造を明確にしていきます。

Neuron(ニューロン):ガバナンスに参加するアカウントのようなもの。一つのwallet内でニューロンを複数作成することが可能。

Voting Power(投票力):投票に参加した各ニューロンの投票力に比例して報酬が分配される。投票力は以下の計算式で算出される。

投票力 = ステーキング中のICP × 残存アンロック期間ボーナス × 年齢ボーナス

Dissolve Delay(アンロック期間):アンロック開始から完了までの期間。6か月〜8年の間で設定可能であり、残存アンロック期間に応じて投票力にボーナスが付与される。ボーナス値は1〜2の線形関数で、最大値は8年で投票力が2倍となる。アンロックを開始すると残存アンロック期間がゼロに向かって進行するため、投票力が日々減少することになる。したがって報酬は減少し続けることになる。残存アンロック期間が6ヶ月未満になると投票不能となり報酬が獲得できなくなる。

Age(年齢):ニューロンが作成されてから経過した期間。ニューロンの年齢に応じて投票力にボーナスが付与される。ボーナス値は1〜1.25の線形関数で、最大値は4年で投票力が1.25倍となる。アンロックを開始すると年齢はゼロにリセットされ、アンロック中はゼロの状態を維持する。既存のニューロンに対してICPを新規追加した場合、年齢は追加数量に応じてリバランスされる。

Maturity(成熟度):ニューロンの成熟度。投票力に応じてステーキング報酬が各アカウントに分配されるが、その報酬が成熟度という形で表示される。報酬総額が1ICPに達した時点で”Merge” or “Spawn”のコマンドを選択することができる。どちらかのコマンドを実行した場合、成熟度はゼロにリセットされる。既存のニューロンに対してICPを新規追加した場合、成熟度は追加数量に応じてリバランスされる。

Spawn(生成):ステーキング報酬のICPで新規ニューロンを生成する。例えば100ICPをステーキングして成熟度が10%の時にSpawnした場合、10ICPの新規ニューロンが生成される。このニューロンはアンロック期間が7日に設定されている。

Merge(融合):ステーキング報酬のICPをニューロンに加算する。例えば100ICPをステーキングして成熟度が10%の時にMergeした場合、110ICPのニューロンになる。

【APYいくらたい(参考)】

Dissolve Delay 8年のニューロンは年間投票報酬で最大28.9%を受け取れるらしい(2021年6月8日現在)
Dissolve Delay 8年のニューロンは年間投票報酬で最大28.9%を受け取れるらしい(2021年6月8日現在)
供給に対する特定時点での年間報酬
供給に対する特定時点での年間報酬

【キミを醸造家にしたい】

以上のことから、残存アンロック期間が8年、ニューロンの年齢が4年の時に投票力が最大化(2×1.25=2.5倍)されることになります。
アンロックを選択した時点で年齢がリセットされるため、最高利率を享受し続けるにはロック状態を維持する必要があります。
注意点としては投票力が2.5倍になるだけなので単純に報酬が2.5倍になることを意味しません。
報酬を”Merge”するか”Spawn”するかは個人の裁量ですが、”Merge”した場合はAgeがリバランスされることを頭に入れておく必要があります。

最後に参考程度に留めて欲しいのですが、長期投資戦略としては8年、4年、ノーロックの3パターンで保有する戦略が考えられます。

・Dissolve Delay 8年:エターナルロック。報酬獲得 兼 鑑賞用。
・Dissolve Delay 4年:即アンロック。報酬獲得 兼 ガチホ用。
・ノーロック:DeFi運用など。

うーん、相当な変態じゃないとできない所業ですね!(ウィスキーかな?)

用法容量を守って正しくICPを熟成させましょう!

もちNFA

ではでは

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