2024年1月、職場での長時間座りっぱなしの生活様式によって、死亡が16%、心血管疾患による死亡が34%多くなるという研究結果が発表されました。
現代は長時間座りがちの生活様式になっています。
2020年、世界保健機関の身体活動に関するガイドラインが初めて、健康への影響を理由に座位行動を減らすことを推奨しました。
長時間座り続けることが全死因、心血管疾患、がん、糖尿病による死亡リスクの増加と関連していることがわかっています。
一方、職業的な長時間座位が健康にどのような悪影響があるのか、まだわかっていませんでした。
参加者: 1996年から2017年の間に台湾の健康監視プログラムに参加した人
介入: なし
比較: 職場で主に座っている人と、座りと立ちを交互に行う人、ほとんど座っていない人を比較した。
アウトカム: 全死因死亡率、心血管疾患死亡率
研究デザイン: 前向きコホート研究
結果:
研究対象者は合計481,688人(平均年齢39.3歳、女性53.2%)。平均追跡期間は12.85年で、合計26,257人が死亡。
職場で主に座っている人は、全死因死亡が16%(ハザード比 1.16、95%信頼区間 1.11, 1.20)、心血管疾患による死亡が34%(ハザード比 1.34、95%信頼区間 1.22, 1.46)多かった。
さらに、職場で座りと立ちの交互、または1日15~30分の余分なレジャー時間の身体活動レベルまたは100以上のPAIスコアを達成することで、長時間の職業的座位行動の影響を緩和することがわかりました。
長時間の職業的な座位行動が健康に悪影響を及ぼし、レジャーなどの身体活動は悪影響を緩和する可能性がある、というところまではわかりました。
この問題に対してどのように介入するのが良いのか、についてはまだわかっておらず、これから取り組む課題ろなります。
Gao W, Sanna M, Chen YH, Tsai MK, Wen CP. Occupational Sitting Time, Leisure Physical Activity, and All-Cause and Cardiovascular Disease Mortality. JAMA Netw Open. 2024 Jan 2;7(1):e2350680. doi: 10.1001/jamanetworkopen.2023.50680. PMID: 38241049; PMCID: PMC10799265.
※情報収集・要約作成・画像生成にAIを活用しています。