薬局で咳止めの入手がしにくくなっているようです。かぜ(急性上気道感染症)が流行し、需要が急増していることは一因でしょう。
さて、2017年の専門家委員会報告書はご存知でしょうか?
「かぜによる咳」に対する治療のガイドラインとなる有名な報告書です。
要点は以下のとおりです。
成人および小児のかぜによる咳には、市販の咳止め薬やかぜ薬の使用を控えることを勧める。
成人のかぜによる咳には、非ステロイド性抗炎症薬は使用しないことを勧める。
小児(1~18歳)のかぜによる咳には、ハチミツは無治療・ジフェンヒドラミン・プラセボよりも咳症状を緩和する可能性がある。
※1歳未満の乳児にはハチミツを与すべきではない。2歳未満の小児にはデキストロメトルファンを投与すべきではない。
小児(18歳未満)のかぜによる咳には、コデイン含有薬の使用を避けることを勧める。
かぜによる咳に対しては、効果がはっきりしないため咳止め薬を使用しないことが推奨されています。
詳細はリンクから原文(無料)をどうぞ。
Malesker MA, Callahan-Lyon P, Ireland B, Irwin RS; CHEST Expert Cough Panel. Pharmacologic and Nonpharmacologic Treatment for Acute Cough Associated With the Common Cold: CHEST Expert Panel Report. Chest. 2017 Nov;152(5):1021-1037. doi: 10.1016/j.chest.2017.08.009. Epub 2017 Aug 22. PMID: 28837801; PMCID: PMC6026258.
※情報収集・文章作成・画像生成にAIを活用しています。