クランベリーで尿路感染症は予防できるのか―繰り返し問われてきたこの命題。2023年11月、クランベリーで尿路感染症は30%少ない、との新たなメタ分析が発表されました。特定の集団によって効果に差がみられており、解釈には注意が必要です。

50研究、8857人のランダム化比較試験のメタ分析

参加者: 8857人のランダム化された参加者

介入: クランベリー製品

比較: プラセボ、水、治療なし、抗菌薬、プロバイオティクス

アウトカム: 症状のある尿路感染症、細菌培養で確認された尿路感染症、副作用、治療への遵守

研究デザイン: ランダム化比較試験（RCT）または準RCTのメタ分析

尿路感染症は30%少ない

結果:

• クランベリー製品で尿路感染症のリスクは30%少ない（6211人、リスク比(RR) 0.70, 95%信頼区間(CI) 0.58, 0.84）

• 再発性尿路感染症の女性では26%少ない（8研究、1555人、RR 0.74, 95% CI 0.55, 0.99）

• 子供では54%少ない（5研究、504人、RR 0.46, 95% CI 0.32, 0.68）

• 高齢者、妊婦、排尿障害のある成人では効果が不明確

まとめ

クランベリーは施設高齢者、妊娠中の女性、神経因性膀胱には効果がなく、すすめられません。再発しやすい女性、子供、介入によるリスクのある人などには、メリットがあるかもしれません。

参考文献

Williams G, Stothart CI, Hahn D, Stephens JH, Craig JC, Hodson EM. Cranberries for preventing urinary tract infections. Cochrane Database Syst Rev. 2023 Nov 10;11(11):CD001321. doi: 10.1002/14651858.CD001321.pub7. PMID: 37947276; PMCID: PMC10636779. [abstract]

※情報収集・文章作成・画像生成にAIを活用しています。