2024年2月に発表された系統的レビューによると、2型糖尿病患者に対してSGLT-2阻害薬、GLP-1受容体作動薬を投与すると、プラセボに比べて心血管疾患・全死亡が少なくなることが示されました。
参加者: 28のランダム化比較試験に参加した2型糖尿病患者(169,513人)
介入: SGLT-2阻害薬、GLP-1受容体作動薬、DPP-4阻害薬
比較: プラセボ
アウトカム: 大血管合併症および微小血管合併症の発症
研究デザイン: 系統的レビュー・メタ分析
3-point MACE(心血管死亡・非致死的心筋梗塞・非致死的脳卒中の主要心血管イベント)
SGLT-2阻害薬とGLP-1受容体作動薬では、ハザード比がそれぞれ 0.88(95% CI: 0.82-0.94)、0.85(95% CI: 0.79-0.92)と有意に低下しました。
DPP-4阻害薬では、ハザード比が 1.00(95% CI: 0.94-1.06)と低下しませんでした。
全死亡
SGLT-2阻害薬とGLP-1受容体作動薬では、ハザード比がそれぞれ 0.87(95% CI: 0.79-0.96)、0.89(95% CI: 0.83-0.95)と有意に低下しました。
DPP-4阻害薬では、ハザード比が 1.00(95% CI: 0.94-1.11)と低下しませんでした。
SGLT-2阻害薬とGLP-1受容体作動薬では、心血管疾患・全死亡のリスクを低減させました。
DPP-4阻害薬では、心血管イベント・全死亡に対して有益な効果を示しませんでした。
Kunutsor SK, Zaccardi F, Balasubramanian VG, Gillies CL, Aroda VR, Seidu S, Davies MJ, Khunti K. Glycaemic control and macrovascular and microvascular outcomes in type 2 diabetes: Systematic review and meta-analysis of cardiovascular outcome trials of novel glucose-lowering agents. Diabetes Obes Metab. 2024 May;26(5):1837-1849. doi: 10.1111/dom.15500. Epub 2024 Feb 20. PMID: 38379094.
※情報収集・要約作成にAIを活用しています。