$JPUってどうやってpegさせるの?

$USTのdepegが界隈を賑わせたのも記憶に新しいと思いますが、UnUniFiの$JPU、$EUU、$USDってどーいう仕組みでpegするの?って疑問に思ったので、復習してみましょう。なお、UnUniFiで発行可能なステーブルは全て同じ仕組みなので、$JPUを代表に勉強してみます。

なお、この記事は以下の資料を参考にしています。間違ってるとこがあったら、教えてね。

UnUniFi-Whitepaper
UnUniFi Protocol Stability Mechanics

UnUniFi Protocol Stability Mechanics

まずは、Mediumの方から見ていきます。

JPUのデジタル資産の設計には、それ自体が1円前後の相場、あるいは安定したレンジでの取引を保証するようなものはありません。

え…!?って感じですよね。割と衝撃的。

JPUの資産設計は、その資産に対する需給比率を調整することで市場の価格に影響を与えることができますが、それは間接的なものにすぎません。

とある記載があるとおり、$JPUは$USTのようにアルゴリズムで価格調整をする類のものではなさそうです。

でわ、Whitepaperを見てみましょう。

UnUniFi-Whitepaper

仕組みとは関係ないことではありますが、Mediumと同じく

・価格は需要と共有に左右されるものであって¥1pegを保証しないよ
・$JPYの価格変動はrepayには影響しないよ
(100$JPU借りた後に$JPUの価格が変動したとしても、100$JPU返せばいいよ。)
・やっぱボラが少なくて、出来る限り¥1にpegしてる方がいいよね

的な記載があります。
では、どーやって価格を安定させるのか

JPU Lending Auction Arbitrage

$JPUのレンディングシステムでは、清算された¥1相当額の資産を1$JPUで購入できるオークションを開催し価格の安定を目指します。
イメージとしては、BTCが清算にあった場合、Chainlinkから価格を参照し¥100分のBTCを100$JPUで購入できるオークションが開催されるわけです。
この場合、$JPUが¥0.5の時に100$JPU買っておけば、オークションで¥100分のBTCが¥50で買える、つまり¥50円の利益となります。
ということは、1$JPUが¥1を下回っている状態では買い圧力が働きやすくなるため、間接的にpegを促進できるよね、という仕組みなんだと理解しています。
チェーン間や取引所間でのアービトラージは良く聞きますが、公式にアービトラージの機会を設けることで価格を安定させよう、ということですね。

結論

アルゴステーブルのように価格安定のための機能はないけど、オークションでアービトラージの機会を設けることで価格安定を目指す!

でした。

一言で終わる話を長々と最後までお付き合いいただきありがとうございました。

UnUniFiに関する疑問等あったら↓からDiscordに遊びに来てくださいね。

Subscribe to CryptaniC
Receive the latest updates directly to your inbox.
Verification
This entry has been permanently stored onchain and signed by its creator.