研究の未来、そして公共の未来の探索に向けて - DeSci Tokyo 2024 x Funding the Commons 2024

2024年7月24日・25日に国連大学(渋谷区)にてDeSci Toyo 2024 x Funding the Commons 2024を開催いたします。

分散型科学(DeSci)とは、ブロックチェーンなど分散型技術を利用して科学自体を民主化するメタサイエンス領域です。 Funding the Commons (FtC)は、Web2、Web3を超えた公共財に関するコミュニティを育成するイベント組織です。DeSci Tokyoは、FtCとともに、科学自体を一つの公共財と捉えデジタル民主主義や、AIアライメントやオープンAIなどともに広く議論したいと思っています。

24日はDeSci Tokyoが主体となって、DeSciやオープンサイエンスの取り組み、生成AI x ブロックチェーンや研究の自動化など新しい研究の試みを共有する予定です。25日はPlurality TokyoがパートナーとなってFunding the Commonsを、オープンソースソフトウェア、オープンデータを用いた社会課題の取り組みや投資面での課題について共有する予定です。

DeSci Tokyo 2024 x Funding the Commons 2024のテーマ

今回のイベントは人口減少という日本のみならず東アジアそして今後の世界で起こりうる大きな課題と定め、『再生的メカニズム』というテーマを定めました。どのような対処ができるのか地域創生、メカニズムデザインなどの経済学の観点などの議論はもちろん、研究のあり方の変化など新たな取り組みについても共有します。

The DeSci day (July 24th)のトピック

  • AI x ブロックチェーン

  • オープンサイエンス

  • 研究自動化/クラウドラボ

  • IP-NFT

など

The FtC day (July 25th) のトピック

  • メカニズムデザイン

  • ローカルDAO

  • オープンソースソフトウェアへの支援

  • 社会的共通資本

  • 環境多様性

  • AIアライメント

  • デジタル民主主義

など

2日間にわたり、プレゼンテーション、パネルディスカッション、ワークショップを開催し、参加者がネットワーキング、そして実践する機会を用意する予定です。日本から、これらの取り組みを紹介できることを嬉しく思います。

DeSci Tokyoが見据える研究の未来

DeSciはベルリンを中心にクリプトコミュニティから発達した運動ですが、北米では、研究目的の非営利組織が新しく立ち上がりメタサイエンスという運動にまで発展しました。これらは独立した運動でありながら、民間組織による研究エコシステムの発展という共通のテーマを持っており今や全世界的な動きになりつつあります。さらに、大規模言語モデルなどAIによる研究のあり方も変革で目まぐるしく進んでいます。

これまで、AIやブロックチェーンが存在しない世界で人間の信用や信頼をベースにしていた取引が変化していく中で、組織のあり方、研究の進め方も劇的に変わるはずです。そこで、DeSci Tokyoのミッションは『研究の未来を探索する』としました。新たな研究のあり方を積極的に試行する組織による実践が必要です。しかし、そういった組織はまだまだ少ないのが現状です。我々は探索することを目的に積極的に新しい取り組みを実行していく組織です。

DeSci Tokyoでは主に以下の3つを我々が提供する形と位置付けて活動していく予定です。

  1. 世界規模のヴァーチャルラボの構築 日本を新たな研究エコシステムの国際的なハブを構築。 研究開発の関係人口の増加を促し、人口減少に耐性のあるエコシステムの構築を目指す。

  2. 分散型データ共有・特許流通基盤の支援 リアルワールドデータの共有や特許流通を促す基盤作りを支援。 迅速なデータ収集と開発を促し、イノベーションを加速させる(図1)。

  3. 探索的研究の支援システムの推進 企業の研究開発や慈善活動を巻き込んだ新たなモデルを提案&実行 国の助成金に依存しない新たな研究開発エコシステムを目指す。

これらの取り組みは日本の研究の課題への改善案にもなっています。

図1 分散型データ共有・特許流通基盤の確立
図1 分散型データ共有・特許流通基盤の確立

日本における研究の課題

日本における研究領域の課題はいくつも指摘されており、将来的には困難な状況が予想されます。すでに減少している博士だけでなく研究の国際的な業績も落ち始めています。さらに技術移転が進まないことや、創薬の環境にも課題があることが指摘されています。AI領域でも、人材の育成が進んでおらず、人口減少により今後さらに人材の確保が課題になります。

世界中でも同様の問題が指摘されており、いくつかの対処方法の提案がされています。

  • 研究の自動化による研究効率の向上 データ利活用

  • 特許流通の加速による技術移転の加速

  • 新たな研究開発のプロセスの開発

日本のおける課題は、世界的な課題とも繋がっており日本での取り組みを世界を巻き込んだ形で昇華させることで、現在の研究のあり方を変えていく取り組みが必要となる私は考えています。

今回のDeSci Tokyo 2024では、各テーマにおいて活動している組織に登壇していただいて国内外での新たな動きについてご紹介していただきます。

DeSci Tokyoの登壇予定者&組織

24日の国内外からDeSciの活動共鳴した登壇予定者や組織をお呼びして開催予定です。

25日にも重要な公共財領域における思想家や実践者が登壇する予定です。

研究の未来、デジタル公共財の未来に向けて

研究、デジタル公共財の未来を作るイベント、DeSci Tokyo x Funding the Commons Tokyo 2024は、7月24日・25日に開催予定です。

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