先週チェーン研究会が延期したことでなかなかの量のニュースがたまっていますが、なるべく気になったニュースは取り上げていきたいと思います。チェーン研究会ではいくつか端折っているかもしれません。
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Avalanche上のバリデーターが5日間で1258~1322に64個急増しました🔺
完全な原因については特定できませんでしたが、この下の引用元の2つ目のニュースが原因の一つだと考えられます。
バリデーター(設立には通常2000AVAX必要)がおよそ半額で作成できるサービスのGoGoPoolを使ったバリデーターがローンチから73台建てられた。
現在、続々とAvalanche上でサブネットが建てられるor建てると発表しているプロジェクトが増えており、今後もさらにバリデータが増えていくと考えられます。
Avalanche上で最も大きく、Avalancheのメンバーも多く関わっているローンチパッドプロジェクトのAvalaunchがローンチパッドの仕組みをライセンス化して、許可されたAvalanche以外のチェーンのプロジェクトにフォーク(Avalaunchのコードをベースに新しいプロジェクトの立ち上げ)を許可する「ライセンスフォークプロラム」を発表しました。
Avalaunchは先月にもNFTマーケットプレイスを発表しており、FT(代替可能トークン)だけでなくNFT(非代替性トークン)のローンチパッドとしてのポジションを確立していく動きも見せています。
現在は冬の相場であまり動き自体はありませんが、今回の一連の発表から色々と控えているのか期待させる発表となりました。
日本でも大手取引所として有名なSBI VCが、サブネットを公開しました。
このサブネットは、Avalanche上のサブネットの設立をAvalancheの技術メンバーが規制などに対応できるように幅広くサポート行う**「AvaCloud」**というサービスを用いて設立されました。
この発表によって、元々バリデーターへのデリゲート報酬によってSBI VCのプラットフォーム上で行っていたステーキング報酬の分配が、バリデーターでの運用に変わったことで、ユーザーに対してより効率的なリワード報酬を提供できるようになりました。
AvlancheとArbitrum上で、レバレッジを使った戦略的イールドVaultサービスを提供しているSteadyFinanceが8/8にエクスプロイト攻撃を受けました。
この事件の原因はマルウェア攻撃によって、Steadyのシードフレーズが盗まれたことが原因です。
この攻撃によって115万ドルが盗まれ、すぐに半分程度の資金は取り戻すことに成功しましたが残りは戻ってきていません。
現在SteadyFinanceではハッキング被害者に対して還償を行っています。
SteadyFinanceは、GLPの仕組みを利用したDeFiサービスとして注目を集めていましたが、今回の攻撃によって信頼が失われたことはSteadyFinanceにとって資金的にも信頼としてもとても痛手な事件となりました。
前回の発表で、トークンにゼロ知識証明の秘匿化技術を用いたeERC20という新規格を発表した、Avalancheサブネット上でペイメントチェーンの構築を行っているEtrapayが、秘密鍵の自己管理ソリューションの「Etrapayリカバリーカード」を発表しました。
このカードは、safepalのようなハードウェアウォレットではなく、秘密鍵を保存するためだけのカードです。つまり、秘密鍵だけを保存するハードウェアウォレットというイメージです。
このカードの大きな特徴は、カードの秘密鍵を閲覧する際に3回パスワードを忘れると秘密鍵の情報が強制的に削除されるという点です。
仮に、そのカードが盗まれたとしてもパスワードがバレなければ安全に秘密鍵を保存できます。
上記のような興味深いサービスを続々と発表しているEtrapayの今後の動向にも非常に注目していきたいですね。
このニュースは現在のブロックチェーン業界の流れからすると非常に特殊な動きだと思います。
CosmosがハッカソンなどのCosmosエコシステム発展のために開催しているイベントの「Cosmoverse’23」にAvalancheが参戦することになりました。
AvalancheのサブネットでもCosmosの仕組みを利用できるようにしようというLandslide Networkがあり、以前からチェーンとしての交流はあったものの、この発表は個人的に非常に驚きました。
ComoverseにはCosmosのザキマニアさんなども訪れるそうでCosmosとしては非常に大きなイベントとなります。
何か大きな発表があるか気になりますね。
ブロックチェーンに関するセキュリティやリサーチ会社のsigma primeがAvalancheと提携し、主にセキュリティの監査の部分で協力していくとの発表がありました。
Avlancheでは、現在Cortinaアップデートなどの様々なアップデートや開発発表がスピーディに行われていて、セキュリティの部分についてAvalancheだけでは賄いずらくなったのではないかと考えています。
そこで、セキュリティ専門チームと提携することで、Avalancheのセキュリティやコードのバグの発見をより強固にしていくのではないかと考えています。
DrFiの大手、老舗プロジェクトのBalancerがAvalanche上にデプロイされました。
これに伴って、Balancer上のプールのブーストイベントが行われました。
このイベントのおかげで、Avalanche上のAVAXのリキッドステーキングトークンの取引量が増加しました。
特に、先ほど紹介したGoGoPoolが発行しているggAVAXや、Avalanche上でゼロfeeDEXやアグリゲーターサービスなどの数多くのDeFiサービスを提供しているYield YakのyyAVAXなどの取引量が大きく増加していました。
アートに特化したプラットフォームのzerooneがプラットフォーム上で、Avalanche初のアカウントアブストラクション(AA)ウォレットを利用したサービスを開始しました。
このプラットフォームでは、プラットフォーム上で利用できるウォレットがメールアドレスなどから作成できたり、MINTのガス代がかからない仕組みになっています。
ちなみにこれらの機能もAAの主な仕組みとなっています。
このプラットフォームは今後招待制のプラットフォームとなる予定で、8/25まで招待なしでアカウントの作成が可能となっています。