チェーン研究会第29回 Avalanche

今週はお堅いところのニュースが非常に多く、市況の関係もあり大変盛り上がった二週間になりました。

特にRWAに関するニュースが中心となりブロックチェーンのユースケースの広がりが期待できました。

また、ハッキングのあったPlatypusのニュースも新しいニュースがあったり、価格やNFTの盛り上がりなどポジティブなニュースにあふれていました。

JPモルガン RWA

大手金融企業のJPモルガンがシンガポールの金融管理局が、金融機関とトークン化の玉の実証実験を行うための「Project Guardian」に参加し、RWAの実証実験を行うことを発表しました。

この実証実験では、Avalacheのテストネットが選ばれました。

さらに、メッセージングプロトコルのLayer0やファンドのトークン化を行ってる「WisdomTree」も今回のプログラムに参加することになっています。

Avalancheはプロジェクト開始当初から「すべての資産をトークン化する」ことを掲げていたため、今回のニュースは現在どんどん大きくなるRWAの領域のシェアを獲得していきそうなニュースになりました。

Citi Bank FX

大手銀行のCiti Bankも先ほどのJPモルガンと同様に、「Project Guardian」のプログラムからAvalancheテストネット上で臨床実験を行っています。

Citi Bankでは主に、ブロックチェーン上でフィアット(法定通貨)にペグしたトークンのFXについてテストを行う予定です。

大きな概要はJPモルガンと似ているので、今後の発表や実証実験の結果などがどのようなものが出てくるのかを待ちたいですね。

Republic note

こちらも、金融関係のニュースですがプライベートエクイティ(未公開の株式)への投資会社であるRepublic noteが、配当付きのトークンをセキュリティトークンとして、来春にサブネット上での販売を発表しました。

このトークンはRepublic noteが持っているプライベートエクイティを売却したときの売却益の25%をトークンのホルダーに対してステーブルコインで配布するというものです。

トークンの価格や、ユーティリティがRepublic noteの運用益に対して大きく影響してくるものになりそうですが、Republic noteはプライベートエクイティに対して750以上の投資を行っているため、その分野に対する見識は非常に深いものだと考えられます。

セキュリティトークンの参加規格に日本人が対象内であることをこっそり期待しています…

Codebase

Avalancheがアクセラレータプログラムの「Codebase」を発表しました。

Avalancheはこれまで大規模なアクセラレートプログラムは実施しておらず、AvalancheラッシュやRWAに関する助成金の「Avalanche Vista」など以来の大きなプログラムとなりました。

今回のCodebaseにはWeb3領域からはオラクルサービスを提供している「Chainlink」やステーブルコインの発行会社「circle」、Web2からは「Amazon Web service」や「Google Cloude service」などの大手企業がメンターとして参加します。

これらの企業から、Web2、Web3の多方面からサポートを受けることができるのでプロジェクトにとってかなりメリットの大きいアクセラレーションプログラムになります。

今回は主にエコシステムに関する大きなアクセラレータプログラムなので、Avalancheのエコシステムが盛り上がるようなきっかけになればいいなと思います。

不動産共同出資 mogul

ゴールドマンサックスに所属していた、2人が立ち上げたプロジェクトである「mogul」がAvalancheサブネット上で開始されました。

このプロジェクトは主に不動産のRWAに関するプロジェクトで、共同での不動産投資を行うためのプラットフォームを作成しています。

このプラットフォームでは、販売されている不動産をNFTにして、それを分割(フラクショナル化)してトークンとして販売できるようにしています。

mogul上では不動産に対して超小額から参加でき、100ドルからの不動産投資が可能になります。

この収益モデルは、共同出資した不動産のレンタル(賃貸)報酬にてユーザーに還元される形になりそうです。

この企業が直近で売却した不動産は売却益が購入額の+34%の利益を得ています。
このプロジェクトも面白いプロジェクトだなと思います。

Benqi × Vector xQi

やっとAvalancheのエコシステムに関するニュースです。

Avalanche版のCompaundである「Vector」が、sAVAXの発行やAvalancheのサブネットを1/10の価格で作成できる「Ignite」を提供している「Benqi」が提携し、久しく大きなユーティリティのなかった $QI の運用の選択肢を発表しました。

このxQiはVectorにステーキングすることで、veQiの利回りを受けられます。

現在BenqiはsAVAXの発行の影響で、 $AVAX の保有量がトップなのでそのBenqiのガバナンストークンでるQiを最も集められる可能性が最も高いVectorが今後大きな影響力を得られる可能性がある為、今回の xQi は非常に面白いのではないかなと思っています。

また、「Ignite」ではサブネットの作成にQiが使われるため、今後さらにQiの価格に影響が出る可能性があるのかなとも考えています。

※NFAです。

Platypus資金返還

先日大規模なハッキングを受けたPlatypusが資金の返還を開始しており、それに関連するプロジェクトでも資金の返還が行われています。

いくつかのProjectではエアドロップ形式での変換が行われていますが、Claimする必要があるプロジェクトもあるため、もし資金が閉じ込められていた人は各プロジェクトのDiscordやtwitterでの告知をチェックしておいてください。

今回のハッキングに関してユーザーに対する返還額は元の額の95%程度だと思います。

Wolfi がDeep Water studioと提携

最後に、Avalanche上のMEMEアートを基にしたNFTプロジェクトのWolfi LandDeep Water Studiosとの提携を発表しました。

Deep Water Studiosは、ゲームの開発や運営などを行っているプロジェクトで、過去にはAvalanche上で現在フロア200AVAX という最強プロジェクトferdy fishを作り上げた経験もあります。

Wolfi Landは以前からゲームを開発することを発表していましたが、Deep Water Studiosが開発で入ったことでferdy fishのような盛り上がりを見せるのではないかとの期待から、Wolfi LandのNFT価格が10倍近く上昇し、リスティングがなくなるほどの盛り上がりを見せました。

現在の発表ではアーケードゲームを作成するそうなので、どんなゲームなのか、どんな報酬体系なのか発表が気になるところです。

今週はAvalancheのNFTが大きく盛り上がりましたが、その中でこのWolfi Landは一味違った盛り上がり方を見せているので、価格の維持や今後の上昇にも期待が持てるニュースでした。

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