Oasysはマルチバース時代のHubとなります!

こんにちは!2018年からブロックチェーンゲームの設計・開発・運用を行っている double jump.tokyo株式会社 (略称DJT)のCEO 上野です。2022年2月8日の日付跨いだ日本時間0時ちょうどに ゲーム特化型パブリックブロックチェーン Oasys が発表され、自分もFounding Team Memberとして参加させていただきました。そこに以下のようなメッセージを寄せていますが本記事ではその想いについて書きます。

4年のブロックチェーンゲーム開発・運用のノウハウをもとに設計した、
L1/L2技術を統合した最新の"Oasysアーキテクチャ"は、
ゲームとゲーマーとゲーム開発者にとって、最適解と確信しております。

創業時の想い : NFT = デジタルアセット(価値)

2017年末に CryptoKitties 共に誕生したNFTに衝撃を受け、2018年4月にDJTを創業しましたが、そのときちょうど日本で映画上映されていた作品が『レディ・プレイヤー1』でした。様々なキャラやマシンがスクリーン上に一堂に会して活躍する様子は非常にワクワクしました。そして内容が全世界を救うという話ではなく、オアシスという”俺たちの”世界を救うという話だったことに心が動いたことを覚えています。他の人たちがどう思おうと、ゲーマーにとって自分が今いるデジタルの世界はめちゃくちゃ大事=価値ですからね。

そこで感じた価値の本質を言い表したのが MyCryptoHeroes のコンセプトである「ゲームにかけた 時間も お金も 情熱も、あなたの資産となる世界」です。自分のキャラやアイテムは誰が何と言おうと自分にとってはかけがえのない価値なんです。なお、お気づきの通り、レディ・プレイヤー1のオアシスに Oasys は由来しています。

MyCryptoHeroes First Key Visual
MyCryptoHeroes First Key Visual

2018年の宿題 : もっとブロックチェーンの新しいUXを

2018年はMyCryptoHeroesの開発をしながら、新たなユーザー体験をもたらすためにどのような技術を選定すべきか試行錯誤していました。フルオンチェーンでゲームを稼働させることも考えましたが、結果的にはゲームを行うに足る最低限のUXを満たすために、NFT以外の部分を思い切ってオフチェーン化するという決断になりました。おかげで2018年11月のリリースから2019年はEthereum上で取引量・取引数・ユーザ数で世界一を記録する結果を得ることができましたが、エンジニアの自分としては、もっとブロックチェーン技術を使ったUXに挑戦すべきという将来の宿題が残されたなと思いが残されました。このあたりの試行錯誤は MyCryptoHeroes誕生秘話Hi-Con 2018 登壇資料 に詳細があります。

メタバースからマルチバースの時代へ

2021年はNFTという言葉の認知度が大幅に向上しましたが、もうひとつ、11月にFacebook社がMeta社に社名変更したタイミングでメタバースという言葉の認知度も大きく向上しました。このメタバースという言葉は人によって様々に定義されるものですが、「デジタル上の世界」を表す言葉というのは共通見解でしょう。その世界が3DなのかVRなのか、はたまたDiscord上のものかはさておき。そうなると、各社や各コンテンツごとに違う世界観があるので、その世界観ごとにたくさんのメタバースが展開されることになります。ユーザーの立場からすると、日常的にTwitter・Dicord・Facebookを利用するように、複数のメタバースを日常利用する未来が想像されるのではないでしょうか。個人的にはその状態のことをマルチバースの時代と呼んでいます。

マルチバースの時代では、匿名の名前や身につけているアバター、連れているナビキャラや乗っているマシンは、自分のアイデンティティを表現するものになるのでメタバースを跨いで活用したくなります。皆がメタバースの代表的なイメージとして持っている「レディ・プレイヤー1のオアシス」の世界です。もちろん、そういう相互利用性には様々クリアしなければいけない課題がありますが、まずは各社のメタバースにとって中立的にデジタルアセットの所有情報を担保する仕組みが必要です。それにはブロックチェーンやNFTという技術を用いるのが、現時点の最適解でしょう。

Oasysアーキテクチャ

マルチバースの時代ではブロックチェーンやNFTという技術が利用されると考えているものの、既存のLayer 1の技術ではトランザクションスピードの遅さやgas代(実行手数料)がかかることなど、マス層には難解なUXを強いることになってしまいます。2018年ではこれをクリアできなかったでしょう。しかし、2021年にはLayer 2の技術が実用され始め、通常のサーバ利用と同じスピードでトランザクションが完了可能となりました。ようやく宿題を終える時がきました。

実用されているLayer 2の多くは、高価値であるがゆえにgas代が高価なEthereumをLayer 1として利用しているため、トランザクションスピードは瞬時ではあるもののそれなりのgas代がかかります。そのため、EVMサイドチェーンでゲームに特化したパブリックブロックチェーンのOasys Layer 1(Consensus Layer)を稼働させ、ユーザが直接Layer 1を使うことはほぼない形とし、実際のロジックはLayer 2(Execution Layer)で稼働させるアーキテクチャとしました。事業者がメタバースごとに独自のLayer 2を稼働させることができるので、ユーザはgas代が無料となり、そのgas代は事業者が肩代わりすることも可能となります。もちろん、不必要に電力消費を行うこともないので、環境に配慮したPoSチェーンとなっています。

Oasys Architecture
Oasys Architecture

Oasysはマルチバース時代のHubとなります!

マルチバースの時代、Layer 2という技術要素、NFTの流行、様々な要素がOasysという「Blockchain for The Games」のプロジェクトにタイミングよく揃ってきたなと感じています。しかし、そういう要素だけでは成立しません。Oasysに賛同していただくゲーム事業者やユーザの皆様がいればこそですし、むしろそれが一番重要な要素です。

そういう意味では、Founding Team MemberとしてOasysに賛同する重要な方々に集まっていただけました!マルチバース時代のHubとなる夢が、これでようやく第一歩を踏み出せるのではないかと期待しております。

とはいえ、まだまだこれから。まだ第一歩に過ぎません。しかしOasysは目指します。Oasysはメタバース時代のHubとなります!

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