暑い日が続く中、皆さんいかがお過ごしでしょうか?2018年からブロックチェーンゲームの設計・開発・運用を行っているdouble jump.tokyo株式会社(略称DJT)のCEO上野です。DJTは6月決算なので、この7月から会社としては新しい期が始まっています。そこで前期の振り返りと今期やるべきことを整理してみようかなと思います!
なお、値動きからすると小休止しているように見えるWeb3業界ですが、各事業者の仕込み状況を見聞きすると、次なる大きな成長のためのエネルギーを充電している期間なのかなと感じています。次に来る成長は、本格的なWeb3実用化とそれに伴うマスアダプションになるでしょうね!(期待込み)
既に発表もさせていただいているようにセガさんやバンダイナムコさんも含めた大手事業者の方々とリレーションシップを強化し、いつどのようにコンテンツローンチさせていくか粛々と進捗させているところですが、具体的な成果もいくつか出せたかなと思います。
LINE Blockchain上でスクウェア・エニックスさんと共同でNFTデジタルシール 資産性ミリオンアーサー をローンチ
Openseaで鉄腕アトムのモザイクアートNFTをオークションし120ETHで落札
Astar上で左ききのエレンのアートNFTをオークションしDAOが落札
マスアダプションを実現するには、ユーザーに使いやすい環境を提供するのと同じくらい、事業者に対してWeb3事業に飛び込みやすい開発環境を提供するのが大事です。そういう環境を実現するための基盤をある程度構築できたのかなと考えています。※ OasysはDJTが開発リードしているものの独立しています。
マスアダプションまでDJTを事業継続できるように、そしてマスアダプションのタイミングで大きく事業を飛躍させられるように、30億円の資金調達を実施しました。結果的には市場が冷え込む前のギリギリのタイミングで実施できたのでホッとしています。
一方でMyCryptoHeroesをローンチした頃のようなエッジの効いたヤンチャ感がコンテンツサイドで弱かったなと感じています。最近では日本発プロジェクトに限っても発想がバラエティに富んで面白いものが多いので、余計にそう思ってしまいます。
何はともあれこれでしょうね!DJTに期待されていることって。すべてはこのために積み上げたもの。ブロックチェーンゲームのマスアダプションに向けてどうすべきか?簡単です。これを成功させることです!
Web3ビジネスに興味はあれど、何から取りかかれば良いのか分からない事業者が多数いらっしゃいます。N Suiteをもっと改善してWeb3ビジネスを始めやすくすると共に、コンサル事業を立ち上げてもっと積極的にWeb3ビジネスを支援していこうと考えています!
ブロックチェーンゲームのマスアダプションに向けての現状の最適解がOasysアーキテクチャと考えているので、DJTは開発リードしている立場からもOasysを軌道に乗せることが成功への近道と考えています。その際にゲームに特化したWalletが必要と考え、ConsenSysさんとのパートナーシップを結びました!
Web3業界はものすごく進歩の速い業界。どんな実績を積んでようが、歩みを止めた瞬間に置いてきぼりになります。エッジの効いたコンテンツを出すことによってようやく最新ノウハウが獲得できますし、イノベーションも生まれます。しかし、エッジの効いたコンテンツは1社で何度もトライするのは難しい。そういう新しいコンテンツを優れた事業者やクリエイターと協力して出していけるように、お互いメリットある枠組みを作りました!この中から大手事業者とはひと味違った面白みを持つコンテンツが出てくることを期待しています。
gumiさんと共同でWeb3領域の学生向け起業支援制度 Web3 Startups
協業パートナーへの事業投資と支援を行うCVC事業 double jump.ventures
プロジェクトを成功に導くために、DJTでは新たに APL という指標を導入することにしました。APLとは Asset, Profit and Loss の略称でDJT内で使われている造語です。Web3事業においてはトークンやNFTを獲得する機会が多く、単純にFiat(法定通貨)建てのPLだけでプロジェクトを判断することが適切ではないと感じていました。そこでプロジェクトの計画表・実績表に明確に Assetの項目(トークンやNFTの価値) を加え、それが生み出す利益をFiatでの利益以上に重要視することにしました。プロジェクトとしてAsset価値を意識することは当然トークンやNFTの時価総額向上を目指すことにも繋がり、事業者サイドにもユーザーサイドにもメリットがあるため、これこそが正しいWeb3ビジネスの指標だと考えています。
上記の今期やるべきことをやり遂げられるように、経営体制も新たにしました。
(社内体制のみ記載)
CEO 上野 広伸
CTO 満足 亮
COO 松谷 幸紀
執行役員 青木 宏文(N Suite)
[新任] 執行役員 坂本 康朗(ブロックチェーンゲーム)
[新任] 執行役員 Tomi Brooks(US Office)
新任の執行役員をご紹介します。
エンジニア出身で有名ゲームタイトルのPMも務めたことがありゲーム開発の難しさもよく分かっているのはもちろん、MMOのゲーム廃人でギルマス経験も何度もあるのでゲームコミュニティの雰囲気も掴んでいる。(最近もギルマスやってたMir4のギルドが出る杭が打たれる方式で4カ国8ギルドに徒党を組まれて潰されてたのが可哀想だけど面白かったw)なにより、どんなプロジェクトもなんとかやり切る根性ある奴なので、ブロックチェーンゲーム担当の執行役員として期待しています!
複数の企業で米国責任者としてExitに導いた手腕のある方です。これまでもDJTのUS Office担当として、海外マーケティングから海外の事業者や投資家とのリレーションシップまで一騎当千で捌いてきました。実は彼がDJTやOasysの調達の影の立役者なんです。このたび、その位置づけを外部にも明確化するために執行役員となっていただきました!
ようやくブロックチェーンゲームのマスアダプションに向けてのパーツが揃ってきたかなと感じていますが、DJTはまだまだ未熟です。それでもチャレンジし続けることがWeb3業界やブロックチェーンゲームの未来を切り開いていくことに繋がっていくと信じています。ぜひ周りの事業者にも手を貸していただきたいですし(もちろん我々も手伝いますし)、新しい人材にもジョインしていただきたいです!一緒に未来を作っていきましょう!