楽観的なニュースレター🔴🔵 #29 パート1

March 7th, 2024

まず初めに、原文のニュースレターの新規購読者を歓迎します。このニュースレターに、コメント、サポート、「いいね」をしてくださった読者の皆様に感謝の意を表したいと思います。そして、原文を提供してくださった Subli_Defi ありがとうございます！無料で購読し、新しい投稿を受け取って下さい！！！

今回は、以下のトピックを取り上げます。

1. Blobsによる新しいEthereumの到来

Dencunアップグレードは2024年3月13日です。この日を覚えておいてください。Layer 2にEIP-4844が実装され、Tx手数料が10倍に下がります。これによりTx手数料は最大で1セントまで減少する可能性があります。

2. ModeとBaseのLayer 3

Layer 0、Layer 1、Layer 2、Layer 3... 多くありますが、心配しないでください。Layer 3とは何か、そしてそれがなぜ素晴らしいかを知るためのクールでリラックスした読み物をご用意しました。ぜひ、Layerについて学んでください。

3. ポッドキャスト（プロジェクトの最新情報＆ロードマップ）

この2週間、LiveShowでPropy Inc,Frax Financeのインタビューを受けることができました。

ガバナンスのスケジュール

🔥週間ホットニュース

🎁 Wombat Exchangeが、1111匹のbabyWomsをフィーチャーしたWomPets 1st Chapter NFT Airdropの1回目のスナップショットを実施しました。

🔵 Coinbaseは、110Mのユーザーをオンボードするためにスマートウォレットを発表し、まもなくCoinbase Walletに統合される予定です。

🟢 Coinbase Institutionalは、380Mドルの取引高でユニークエンドユーザーの記録を達成しました。

✈ Coinbase Venturesは、Aerodromeへの投資を発表し、投票インセンティブと手数料で新しいATHを樹立しました。

👨‍🏫 Grand Base、スポット合成RWAの分散型マーケットで、現在BaseでローンチされているHeroes of Maviaという、モバイルゲームは、1か月で2.6Mの月間アクティブユーザーに達しました。

🚴‍♂️ Velodromeは、Slipstreamのローンチの一環として6つのプールを発表し、Optimism、Stargate、Synthetix、Makerなど16のプロトコルが、VELOリワードを自動ロックするRELAYを使用する予定です。

🟣 Lumioは、Moveを統合した、Ethereum上でSVM (並列EVM)、WASMアプリを統合する最初のSuperchainの一部として参加しました。

🥇 wBTCは、BitGoのおかげでBaseで利用可能になりました。

🕹 Superchainの一部であるAncient 8 chainは、mainnetをローンチしました。

⚪ Superchainの一部であり、Gelatoによって提供されているLiskは、TestnetがSepoliaで利用可能になりました。

1. Blobsによる新しいEthereumの到来

by Thomas

Blobsは新しいEthereumのスケーラビリティに関するアップデートです！Ethereumエコシステムにおいて、待ちに待ったBlobsが2024年3月13日に登場する予定です。この進化がL2にどのような恩恵をもたらすのかを知りましょう！

Dencunアップグレード

今年3月13日に、EthereumネットワークでDencunアップグレードがエポック269568で実施されます。このコミュニティによる待望のアップデートは、Ethereumのスケーリングに焦点を当てたロードマップ「The Surge」の一部になっています。

Dencunは多くのEIPを包括していますが（リストはこちら）、誰もが話題にしているのはEIP-4844（Proto-Danksharding）です。このEIPはL2上のトランザクション手数料の全体的な削減と、スケーリングの向上に焦点を当てています。アップグレードが実施されると、ロールアップ上のトランザクション手数料が最大10倍まで削減されるとの予測があります！これは利用者にとって喜ばしいことです。

OptimismはEIP-4844の後のトランザクション予測機能を導入しました。こちらでトランザクション結果をテストしてみてください。

EIP-4844はどのように機能するのでしょうか？

L2の総合的なトランザクション手数料を改善するために、EIP-4844はロールアップからEthereumへのデータ送信コストに焦点を当てています。これを実現するために、このEIPは2つの新しい技術コンポーネント、「Blobs」と「blob transport transactions」を導入しています。

Blobsは、約2週間の期間の後に自己消滅する（zipファイルに類似した）圧縮データ構造です。
Blob transport transactionsは、ブロックと並行して実行され、Blobsを輸送する新しいタイプのトランザクションで、サイドカーのようなものです。

Blobsはブロックに結びついていないため、約2週間後に自己消滅できます。

これらをブロックに結びつけるために、ネットワークはBlobデータの整合性を証明するKZG commitmentに依存しています。詳細な技術情報はこちらで確認できます。したがって、Blobsは特定のタイプのデータを保存するだけでなく、ブロックチェーンネットワークから古い情報を取り除くのに役立ちます。

L1に投稿する際のトランザクションが今よりも10〜100分の1になることを考えると、L2のトランザクション手数料全体が大幅に削減されるでしょう。EIPがEthereumで3月13日に稼働しますが、ロールアップはその更新をネットワークに適応させる必要があります。

Optimismは、Blobsが3月14日の00:00:01 UTCをもってEcotoneアップグレードを介して利用可能になると発表しました。一度有効化されると、手数料が削減されたトランザクションをお楽しみいただけるでしょう。

Superchainの大規模導入に向けて

OptimismエコシステムのDeltaアップグレードは、EIP-4844との相乗効果を狙い、適切なタイミングで登場しました。おそらくCelestiaや他のDA（データ可用性）ソリューションについて多くの情報を知っていることでしょう。これらはL1にデータを転送する際のロールアップ側で支払うべき手数料を削減することを目指しています。しかし、外部ソリューションの選択肢に加え、OptimismはDeltaアップグレードという内部ソリューションを構築しました。

このアップグレードは目立たないように行われていましたが、2週間前に導入された後、OP chainの運用コスト（業界ではOPEXと呼ばれる）を90%以上削減しています！

下記は驚くべきダッシュボードのリンクです。（2月の例）

OP Stack chains L1 Activity (Chain / L2 Revenue / L1 Fees / Gross Margin / % of L1 fees)

OPメインネット: 2k ETH / 1.97k ETH / 30 ETH / 98.5%😱
Base: 1.7k ETH / 1.37k ETH / 330 ETH / 80%😭

これは「Spans Batches」によって可能になりました。これは「L2ブロックを1つのバッチにエンコードすることでv0バッチ仕様のオーバーヘッドを最小限に抑える」改善です。このコスト削減は、OP chainsの収益性を劇的に向上させています。Zoraの純利益の進化を示す下のグラフで確認してみてください。

まとめ

OP Superchainへの参入を目指すビルダーたちは、デプロイの容易さと非常に競争力のある柔軟なインフラと低いコストで、収益性を向上させることができます。
ユーザーは、EIP-4844のおかげで、Optimismエコシステム全体（およびそれを超えた範囲）でトランザクション手数料が大幅に削減されるメリットを得るでしょう。

これは、待ち望まれていたSuperchainの大量採用を実現するための素晴らしいアップグレードではないでしょうか？

ロールアップ運用コストを削減することで、チェーンはより容易にスケーリングでき、したがってより多くの収益を生み出し、それに応じてより収益性が向上し、同時にOptimismのRPGF（Retroactive Public Good Funding）への寄付が増加するでしょう。最後に、BaseがLaw of Chainの一環としてBaseの手数料収益のいくらをOptimismに寄付することを決めたかについてご覧になってください。

Baseは、Baseのシーケンサ収益の2.5％または、それ以上であれば、L2トランザクションからの利益からL1へのデータの送信コストを差し引いた後のBaseの利益の15％をOptimismへ寄付することを約束しています。

チェーンごとの 12 か月にわたるRPGFへの寄付量 (合計 5440 ETH)

みなさんは、Superchainのフライホイールが見えてきましたか？これは時間が教えてくれることでしょう... 未来は、Optimismエコシステム全体が利益を得ています。

2. ModeとBaseのLayer 3

By Nataliii

Layer 3という言葉を聞いたことがありますか？これは、みんなのお気に入りのクエストプラットフォームの話ではありません。これは、Layer 2の上に構築されたブロックチェーン技術の追加のプロトコルレイヤーに関するものです。

暗号資産とブロックチェーン技術の領域では、絶え間ない進化が進行中です。コミュニティの注目を集めている最新の進展の1つは、Layer 3と呼ばれる概念で、既存のLayer 1（主要なブロックチェーン）およびLayer 2（スマートコントラクトとスケーラビリティ）に追加の機能を提供します。

Layer 3とは何でしょうか？

Layer 3は、Layer 2の上に構築されたブロックチェーン技術の追加のプロトコル層レイヤーであり、より高度な機能を提供します。このレイヤーには、より複雑で柔軟なサービスを提供するために設計された、データ調整メカニズム、リソース管理、スマートコントラクトなどのさまざまなプロトコルやソリューションが含まれる可能性があります。

Layer 3のメリットは何でしょうか？

向上したスケーラビリティ: Layer 3は、ネットワークのパフォーマンスとスケーラビリティを向上させるための新しいメカニズムを提供できます。これにはリソースの最適化、より効率的なトランザクション管理、およびデータ圧縮が含まれます。
機能の拡張: Layer 3は、低いプロトコルレベルでは実現できないより複雑な機能や能力の追加を可能にします。これにはスマートコントラクト、追加のセキュリティメカニズム、および分散型アプリケーションのための機能が含まれます。
プライバシーと機密性の向上: Layer 3は、より高度なデータプライバシーと機密性のメカニズムを提供し、ユーザーと企業にとってより安全な環境を確保できます。
柔軟性と拡張性: Layer 3は、Layer 2の上に構築されるため、柔軟性が高く簡単に拡張できます。これにより、ネットワークがさまざまなニーズや条件に適応できるようになります。
トランザクション手数料の削減

したがって、Layer 3はブロックチェーン技術の進化における興奮すべき一歩を表しており、パフォーマンス、柔軟性、プライバシーを向上させるための新しい機会と機能を提供します。これにより、より革新的で効率的なシステムを作成するための扉が開かれ、デジタルワールドとのやり取りの方法が変わる可能性があります。

そして、2024年2月21日には、Mode Flare L3のローンチが発表されました。チェック！

Mode Flare L3sとは何でしょうか？

OP StackとDAレイヤーのCelestiaによって構築されたLayer 3ネットワークで、Modeは主要なインフラプロバイダの、Conduitと協力してModeのL3を実現しています。

Mode Flare L3sは、ビルダーがアプリケーションチェーンを迅速かつ効率的にデプロイできるモジュラーチェーンを導入し、ブロックチェーン開発の新しい時代を提供しています。高スループットと低トランザクション手数料が要求される、独立したプロトコルを対象にしており、オンチェーンゲームや高性能取引所など、拡張可能なインフラと市場導入に対する世界クラスのサポートを求めるビルダーにとって最適な選択肢になっています。

主要なロールアップインフラプロバイダであるConduitとの戦略的パートナーシップを通じて、Modeはビルダー向けのプロセスを効率化しました。 Conduitの技術は、Mode L3テストネットの迅速なデプロイと、わずか数日でのメインネットへの移行を可能にし、ブロックチェーン開発におけるスピードと効率の新基準を確立しています。

Mode Flare L3sは、ビルダーがアプリケーションチェーンを容易にデプロイできるように設計されており、高スループットと超低手数料向けのアプリケーションには最適です。

Mode Flare L3で構築するメリットは何でしょうか？

L3の主要なメリットをご紹介します。

高スループット
迅速なデプロイ
EVM互換性
柔軟な技術スタック
トランザクション手数料の大幅な削減
総合的な成長のためのサポート

Mode Flare L3上のTx手数料は0.005ドル未満になります！素晴らしい！また、Mode Flare L3上で構築することで、Modeの主要な利点も享受できます。

シーケンサー手数料の共有
Modeの助成金
Dev Drops（ビルダーのためのエアドロップ）

ぜひビルダーの皆様はデプロイの検討をしてみてください！

インフラストラクチャーのパートナー

Modeで構築されるすべてのL3は、以下のパートナーからの世界クラスのインフラサポートを受けます。

PYTH（オラクルパートナー）- 信頼性のある低遅延の市場データでスマートコントラクトを保護します。
Goldsky（インデックスパートナー）- サブグラフとデータ複製パイプラインを使用したリアルタイムで高性能なインデクシング。
Blockscout（ブロックエクスプローラー）- ModeやMode Flare L3sなどのEVMチェーン向けの有力なオープンソースのブロックチェーンエクスプローラー。

ModeのConduit、PYTH、Goldsky、Blockscoutなどの業界技術最高峰の協力は、Mode L3のデプロイにおいて最高水準のパフォーマンス、セキュリティ、信頼性を確保することへの保証を示しています。

そして、Modeは初のパートナーとしてDedPrz（Casino）、LIQ Markets（Perps）、Macaw Predictions（Positional market）を紹介し、それぞれがMode Flare L3sのテストネットを初公開し、今後も多くのパートナーシップが進行中です。

モジュラーDeFi Layer 2としてOptimismからの6Mドルの助成金を受けているModeのミッションは、成長のための新しい経済システムを構築することです。Mode Flare L3sは、よりオープンで効率的で包括的な金融の未来に向けた重要な一歩です。

BaseもL3を構築

前回のニュースレターでFrameについて知った方は、SyndicateがCelestiaをベースとしたOP Stack L3、つまりFrame開発者向けに高いスループットと極めて低いガスコストを実現する、初のL3を発表したことをご存知でしょう。L2の手数料はアプリの成長を制限する可能性があり、特にFrameのようなアプリでは、ガスコストが法外なものになる可能性があり、これはL3で解決できる最大のメリットを享受できます。