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Guildは、Discord サーバーやTelegramグループのゲートとして使用し、メンバーのロール管理などを行うことができるコミュニティ管理ツールです。従来のWeb2プラットフォームにウォレット接続機能やNFTによるゲーティングといったWeb3機能をもたらします。
これにより例えば、特定のNFTを持つメンバーに特別なロールを付与し、Discord内で限定チャンネルへのアクセスを許可するといったことが可能になります。
ArbitrumやCyberConnectといった大手のプロジェクトをはじめ、現在2800近いDAOがGuildを採用しています。
対応チェーンはEthereumに限らず、主要なEVM互換チェーンはほぼ全てサポートしています。これによりあらゆるチェーンのFT・NFTによるトークンゲーティングが可能です。
これまでロール管理ツールとして有名だったCollab.Landに代わってGuildが台頭してきており、その背景にはGuildの優れたUXと機能があります。
たとえばCollab.Landでは、参加したサーバー内でCollab.LandのBotを通じて毎回ウォレット接続を行う必要があるのに対し、Guildは一度利用したことがあれば、Guildを使用するすべてのサーバーで自動的にウォレットが認証され、オンチェーン情報に基づくロールが自動で付与されます。
また、新たなオンチェーンアクティビティによってロール条件を満たした場合も、ウォレットを再接続する必要なくロールが付与されます。その場合、以下のようにGuildのbotによってDiscordのDMで通知されます。
またCollab.Landでは、ロールの条件を設定する際にDiscord内のbotとコマンドによるやりとりが必要でした。一方Guildでは、ブラウザ上のインターフェイスで簡単に設定が可能です。
Guildウェブサイトのトップページから「Add to Discord」を選択します。
ポップアップ表示されるブラウザ上でDiscordアカウントにログインすると、自分の管理するサーバーが表示されます。「Add bot」をクリックします。
管理者としてDiscordサーバーに招待することを承認します。
Discordサーバー設定のロールタブにて、Guild.xyz bot専用ロールが自動で作成されるため、これを最上位へと移動します。(Discordではロールの並び順で権限の優先順位が変わります。)
botの導入を終えたら、ウェブブラウザのギルドページに戻ります。
ウォレットを接続して「Create guild」をクリックします。
ギルドの作成自体はこれで完了です。
実際に作成された**boarding bridgeのギルドページ **↓
デフォルトではウォレット認証により付与されるMemberロールが自動作成されます。
ペンのアイコンをクリックすると、ロール名や条件を変更できます。
Guild botを通じてメンバーのウォレット接続を行うため、Discordでこれを通知します。ガイドに出てくる「Send Disdord join button」をクリックします。
通知メッセージをどのチャンネルに送信するか選択し、パネルとボタンに表示する内容を編集できます。
編集を終えたら「Send」をクリックすると、選択したチャンネルに投稿されます。
Discordメンバーは、botによって投稿されたメッセージのボタンからウォレット接続・認証を行うことができます。
認証済みのメンバーはこのようにギルドページで確認でき、Discordではbotにより自動でロールが付与されます。
ギルドページの「+ Add role」からロールを追加することができます。
ロールの条件は、保有するトークンやNFT、またはアローリストによって設定することができます。
たとえば特定のNFTを持つメンバーにロールを付与する場合、「Hold an NFT」からチェーンを選択し、コントラクトアドレスやトークンIDなどを入力して設定を行います。
ギルドページの「Export members」からギルドメンバーのアドレスをダウンロードすることができます。抽出するアドレスはロールによるフィルタリングも可能です。
Collab.Landと比較してもGuildの方が機能性やUI/UXに優れており、今後のDiscordにおけるロール管理はこちらが主流になっていくものと考えられます。
コミュニティ運営にDiscordを利用するWeb3プロジェクトにとっては、ロール管理に加えてメンバーのアドレスを簡単に収集できるのも大きな利点です。
スタートアッププロジェクトがトークンをエアドロップする方法として、これまではオンチェーンアクティビティに基づいたレトロアクティブ方式が一般的でした。しかしGuildを活用することで、ソーシャルアクティビティの貢献を評価して対象に加えることができるようになります。MEE6などのレベリングツールと併用することで使い方の幅も広がりそうです。
Web2プラットフォームにWeb3機能を提供するツールとして、ますます重要になっていくのではないでしょうか。
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