LinksDAOとは - Consensus2022

(原文:Hole In One with LinksDAO)

LinksDAOは「ゴルフ場をみんなで買収して一緒に作ろう」というDAOです。ファウンダーであるMike Dudas氏によってスピーチが進められます。

Dudas氏はクリプト人口を増やす事を指標としています。その為にはわかりやすく伝えるためにもまずは現実世界との繋がりをもたせる方が良い、という事で実際の「ゴルフ場」を管理するような形のLinksDAOを選んだと言います。また、伝統的な手法でビジネスをやっている業界を意図的に選んだとも言います。
LinksDAOの立ち上げ方法としては、ConstitutionDAOとNFTホルダーしか入ることができないレストランを運営するファウンダーのアイデアに感化されていると言います。

(多くのクリプトプロジェクトのように)LinksDAOは一件のTweetから始まります。

LinksDAOに参加する為にはメンバーシップNFTの購入が必要です。LinksDAOの場合、他の多くのDAOとは違い、Fungibleトークンの保有率で一票の重さを決めるのではなく、保有しているNFTによって決まります(Global MembershipはLeisure Membershipの4倍)

設立からまだ5ヶ月しか経っていないDAOですが、LinksDAOのDiscordには既に15000人の参加者がいて(どのゴルフクラブよりも会員数が多い!)うち1000人がアクティブだそうです。その内33%の人たちは初めてNFTを買った、という人達のようです。(理由としてはLinksDAOのメンバーがクリプトと関係がない知り合いに購入を勧めたからだそうです)メンバー構成としては、90%が40才以下、47カ国からの参加があります。

LinksDAOが出来て5ヶ月の間に1.1千万ドル(約11億円)の売上が立ったと言います。(NFTを使った売上の為、EBITDAが90%にも上るそうです)

メディア戦略にも成功しており、クリプト関連のメディアだけでなく、ゴルフのマガジンなどにも掲載されたり、ドキュメンタリーが収録されたりしています。

ゴルフブランドとのパートナーシップ契約も着々と進んでおり、有名どころであれば「Callaway」というゴルフブランドとの契約も決まっています。パートナーシップを結んだゴルフブランドの商品を、NFTホルダーであるLinksDAOのメンバーは割引価格で購入することができます。

このように、NFT自体の価格が上がること以外のインセンティブを設計する事で、目先の利益だけを見る事よりも長期的にNFTを保有し、コミュニティーを創り上げていくことに価値を見出すメンバーを増やすことにフォーカスしているとDudas氏は言います。

コミュニティーのコミュニケーションツールはDiscordですが、現状のDiscordには様々な問題があります。例えば、ダイレクトなコミュニケーションが取りづらかったり、情報過多で伝えたいことが届きにくかったりする。その為、どのツールで何を伝えるのかを試行錯誤中だと言います(Tweetするのか、メッセージを載せたNFTをAirdropするのか等)

現実世界のゴルフ場だけに留まらず、オンライン上でのプロジェクトも進めており、例えばメタバース上でのゴルフゲームの開発やNFTホルダー限定のオンラインショップ等です。

またコミュニティーの繋がりを強くする為にブランドを立ち上げる予定もしており、LinksDAOのゴルフウェアやグッズも作成中と言います。

感想

すごく派手なことをしていたり、変わった施策を打っているわけではなく、どちらかというとWeb3(に関わらずWeb全般)とは関係なくかなりトラディショナルな方法でマーケティングをしている印象を受けました。その中でも着々と施策を進め、成功を重ねている事がメンバーの増加やリファラル、エンゲージメントの高さにつながっているのだろうと感じました。

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