PRINCIPLES(プリンシプルズ) 人生と仕事の原則 2/2

先日書いたものの続き。

後半は組織論が中心。今の自分で受け止めきれる情報は多くはなかったが、その中でも面白かったものをメモ。

悪い知らせも率直に話す

気苦労させないために社員にほんとうのことを話さないというのは、大人になっても、抜けた歯を枕の下に置くと抜け歯の妖精が枕の下にお金を置いてくれるとか、サンタクロースがいるとか信じさせるようなものだ。**短期的には事実を隠しておけば幸せかもしれないが、長期的には人が賢くなったり信頼したりすることができなくなる。**私たちの言うことを信頼してもらえるのは真の資産だ。だから、すべてに答えが出ていなくても、悪い知らせがあったとしても、率直に話すほうがいいと私は信じている。

事実を知るのは怖いかもしれないが、長期的には事実を知ったほうがよい。そうすればもっとも適切な治療を探すことができるからだ。

喜んで繰り返し失敗する必要がある

何が事実かを知るよりも、間違わずにいたいという気持ちを重視してはならない。ジェフ・ベゾスはこのあたりをうまく表現している。「喜んで繰り返し失敗するようでなければいけない。喜んで失敗しなければ、とても慎重になって発明しなくなってしまう

苦痛+内省=進化

**痛みに対する動物の本能は闘争・逃走反応だ。代わりに、落ち着いて自分と向かい合おう。**痛みを感じるのは確執があるからだ。友人の死のようなひどい現実に直面し受け入れられずにいるとか、自分で描いていた自分の姿を否定する弱点を認めざるを得なくなるとか。背後にあるものがはっきりとわかれば、現実をもっとよく学び、もっと上手に対処する方法を学べるだろう。早く進化を遂げる人とそうでない人の違いは、内省するかどうかだ。 苦痛+内省=進化 だと覚えておこう。

「マシン」を築くとき、人より先にデザイン

つい今あるリソースから発想をスタートさせてしまうが、人を集めてなにかプロジェクトをやる場合、最適な目的やそれに沿ったデザインが先にあって、それに必要なリソースを集めて責任を与える必要がある順序。

「マシン」を築くとき、人より先にデザイン、すなわち制度設計がくる。必要とする人のタイプはデザインに依存するからだ。**デザインをするときには、仕事をうまくやるのに必要な特性は何かを頭の中ではっきりと描こう。**成功に必要な資質を持たない人に責任を与えるのは不毛なことだ。みんながイライラし、やがて腹を立てるようになる。それは環境を悪くする。

大半の組織は、能力を過大評価し、性格を過小評価する

価値観>能力>スキルの順で考えるようにする。

**どのような価値観、能力、スキルを求めているのか、(この順番で)よく考える。 価値観は深く根差した信念で、行動を動かし、人の適合性を決める。人は価値観のために戦う。そして価値観を共有しない人と戦うものだ。能力とは考え方と行動方法である。**学んだことをよく吸収し、迅速に処理する人がいる。高次元で物事を見る能力を持つ人もいる。1つひとつ細かなことを見る人もいれば、クリエイティブな人、論理的に考える人、あるいは組織のトップと一緒に考える人もいる。スキルは学習して身につけるツールである。たとえば外国語が話せるとかコンピュータのプログラムが書けるとかだ。価値観や能力はあまり変わることはないが、たいていのスキルは限られた時間の中で得ることができる(たとえばソフトウエアの習熟度は学習で高められる)

別の言い方でこうとも言ってる。

**大半の組織は、能力を過大評価し、性格を過小評価する。**仕事を片づけたいという近視眼的な見方のせいだ。それで、よい時期も悪い時期も一緒にやり通す素晴らしい人間関係の力を失ってしまう。

他の部分でも繰り返し言及。

社員にスキルを身につけさせるのは容易なことだ。適切な研修をすればいい。能力を改善させるのはもっと困難だが、その後社員が責任範囲を広げていくためには不可欠なことだ。**価値観を変えるのは、絶対に無理と思ってかかるべきだ。**どんな関係にあっても、一緒にやっていけるかどうか決断するときがある。

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