SARAHという一品から探せるグルメアプリを作っている会社の取締役CSOをやっています!
サービスリリース当初はおいしいポテトサラダが探したい!という理由で始まったのですが,徐々に口コミが増えていき,累計口コミ数は最近100万件に達しました!
我々のビジネスのユニークな点は,飲食店やユーザーからの課金ではなく,口コミデータ販売事業としてtoB(食品メーカーや大手小売店)からマネタイズを行っているという点です.
弊社のモデルは今話題のXtoEarnモデルとも近しいのではないかと思い,個人的にWeb3周りをいろいろ研究してます.
X to Earnについて調べているうちに,色々見えてきた部分があるので,そろそろ記事にしようと思います.
長くなったので,4部に分かれての公開になりそうです!笑
我々は一体何をEarnしているのか?
多くのWhite Paperを読んでみると,如何にTokenをEarnするかについて言及されている.
また,Tokenを使ってNFTを購入したとしても,そのNFTによって得られる価値は,より多くのTokenがもらえるだったりする.
結局TokenでTokenを集めているだけだったりする.
to Earnの本質はTokenを集めて,それをUSDなどのFiatに交換し貨幣で貨幣をEarnすることなのか?
まず,貨幣とはなにか?について
貨幣の3機能
価値の交換機能
価値の尺度機能
価値の保存機能
ここでのポイントは,貨幣それ自体は価値ではないということ(岩村充先生は,通貨とは価値の乗り物であると表現している)
ということは,X to EarnでEarnしたTokenによって,どのような価値を享受できるのかについて考えなければいけない.
Tokenを使うことによってどのような価値が提供されるべきなのか?
そのTokenの需要は,そのTokenによってのみ得ることができる価値に対しての需要といえるのではないだろうか?
そう考えると,コミュニティやサービス経済圏でどのような価値が提供されるかが重要である.
ではどのような価値を提供すべきか?
そのTokenを用いた経済圏でしか享受することができない価値
そのTokenを用いた経済圏でしか生産することができない価値
つまりこれは,
現時点で他の通貨で価値の定義がされていないもの
人によって価値の受け取り方が異なるもの
を満たすような価値を作っていくことが重要なのだと思う.
Web3のサービスがコミュニティが重要であると言われる所以だと思う.
ユーザーがEarnしたTokenを法定通貨にswapをするサービスは本質的には,経済圏において独自の価値を構成できていないのではないだろうか?
次回以降では,具体的にWeb3サービスとしてどのような点について考えていけばよいかについて,マクロ経済学の視点を用いていきながら考察していこうと思います!