「免責事項」このブログは、クリプトプロジェクトのファウンダーとして私の個人的な視点から書かれています。記載されている内容は全て、金融的なアドバイスとして解釈すべきではありません。For the English version of this post, please click here.
GM フレンズ。
本当に面白いゲームには、必ず乗り越えるべき壁があるものです。だからこそ、クリアしたときの達成感は格別です。最高の報酬は、いちばん手強いバトルの後にやってくる。今、ブロックチェーンゲーム業界は確かに厳しい状況にあります。だからこそ、私たちは正念場だと考えています。
しばらくブログの更新が空いてしまってごめんなさい。今日はようやく、Farm Frensのシーズン2がどんな風に私たちの旅を進化させるのか、その全貌をお伝えします。
…と、その前に。
まずは、今の状況を正直にお伝えさせてください。私たちはコミュニティとの信頼をとても大事にしているので、こうした話もきちんと共有したいと思っています。最近、いくつものブロックチェーンゲームがサービス終了している中で、不安に思うフレンズがいることも、私たちはちゃんと理解しています。
幸いなことに、私たちは今のところ同じような結末は避けられています。でも正直に言えば、それは決して簡単なことではありませんでした。ここ数ヶ月の間に、私たちの会社は新たな戦略パートナーを迎えるための小規模なブリッジファイナンス(新しい資金調達を行うまでの橋渡しとして、一時的な資金調達を行う短期融資)を無事に完了させましたが、その一方で数名のチームメンバーとの別れや(私自身を含む)給与のカットといった決断も必要でした。これは、限られたリソースの中で可能性を広げるための選択でした。
私はAmihanの創業者として、常に自分自身や会社の利益よりもコミュニティを優先してきましたし、これからもその姿勢は変わりません。
私たちは絶対にフレンズを裏切りません。
ここまでの話はすべてが明るい内容ではありませんが、それでも共有したかったのは、私たちのチームがこのプロジェクトに本気で取り組み、腹を括って挑んでいることを、フレンズに知ってもらいたいからです。
今のWeb3業界では、長年の詐欺や裏切りによって信頼や希望がかつてないほど失われています。だからこそ、今いちばん必要なのは「本気で信じて、行動すること」だと私たちは思っています。
2021年、私たちはAmihanを立ち上げ、遊びを通じてすべての人にチャンスを広げること、そして国単位ではなく大陸単位で人々をWeb3の世界に迎え入れるという大きなビジョンのもとで歩みを始めました。
それ以来、さまざまな困難に直面しながらも、私たちはこの理想を貫いてきました。なぜなら、持続的な成功を築く唯一の方法は、本当のフレンズを支え合い、強いコミュニティを育てていくことだと信じているからです。
今、私たちのチームはこれまで以上に情熱をもって開発を進めています。なぜなら、自分たちのゲームには手応えがあり、シーズン2はさらに進化したものになると確信しているからです。
というわけで今日は、Farm Frensの次なる進化に向けたワクワクするアップデートをいくつかご紹介します。
前回のブログで、シーズン2ではFarm FrensをLINE上でリローンチし、特に日本やアジア市場にフォーカスすることをお伝えしました。ただ、多くのプレイヤーから「使ったことのないメッセンジャーアプリをわざわざダウンロードしたくない」という声をいただいたため、シーズン2はまずWebゲームとして公開することに決めました。
これは決して、LINEや日本市場をあきらめたという意味ではありません!そこに向けた大きな計画は今も進行中です。ただ、LINEを使っていない今のプレイヤーや、これから出会うかもしれないフレンズたちを置き去りにしないよう、どこからでもブラウザで遊べるFarm Frensの新しいバージョンを、時間をかけて開発しています。
以前、Farm Frensのシーズン2はWeb2ゲーマーを主な対象にするとお伝えしていました。ただ、今年は経済や市場の動きが不安定で、多くのフレンズが金銭的に厳しい状況にあるかもしれません。だからこそ、真のフレンズとして困っている仲間を助けるべく、シーズン2のトークノミクス(報酬設計)には特にこだわっています。
初代のTelegramシーズンは、プレイしてエアドロップをもらう形式でしたが、シーズン2ではトークン報酬をゲーム内に直接組み込み、リアルタイムで遊んで稼げるさまざまな仕組みを用意しています。
この方針は、LINE限定ではなくWeb版を開発することに決めた大きな理由のひとつでもあります。独自のクライアントを提供することで、他のプラットフォームのルールや手数料に縛られず、やりたいことを自由に実現できます。そして何より、フレンズに還元するリアルマネーの報酬を最大化し、プラットフォーム側の都合で突然サービスを止められるリスクも避けられます。
ブロックチェーンゲームが継続的に報酬を提供するには、Web2プレイヤーを安定して惹きつけ続けることが欠かせません。そうでなければ、多くのWeb3ゲームがそうだったように、経済はすぐに崩壊してしまいます。
この失敗を避けるため、私たちはFarm Frensのコアなゲームプレイやメタゲームを大幅に改善することに力を注いでいます。シーズン2では、ただの稼ぐためのゲーム(play-to-earn)ではなく、遊んで楽しいからこそ稼げるゲーム(play-and-earn)を目指して、全力で開発を進めてきました。
この違いは一見わかりにくいですが、とても重要です。play-and-earnは、特にWeb2のユーザーにとって、ゲームとして純粋に面白いことがモチベーションになり、自然にお金を使いたくなる体験を提供します。一方play-to-earnは、単なる金融的な「ポンプ&ダンプ」(価格操作)に過ぎず、ゲームの本質とは離れてしまいます。
Web2プレイヤーにとって魅力的な体験を企画・設計・開発するには、時間も経験も必要です。シーズン1ではTelegram上でNotcoinやHamster Kombatのような、タップして稼ぐミニアプリと競っていましたが、シーズン2ではそのレベルを大きく超える品質とユーザー体験を提供することを目指しています。
その一環として、今回のシーズン2では、なんと3つの新しいミニゲームを追加します!過去数ヶ月にわたり、私たちはそれぞれのミニゲームのプロトタイプを作って何度もテストを重ね、どこが面白いのかを徹底的に探ってきました。フレンズのみんなが新しいコンテンツにどんな反応を見せてくれるのか、私たちも楽しみでなりません。
ただし、私たちはWeb2ゲームの開発経験が豊富だからこそ、簡単に遊べるミニゲームだけではFarm Frensは物足りないことも、認識していました。毎月遊びに戻ってきてもらうためには、しっかりとした成長・進行要素が不可欠です。だからこそ、今回の開発フェーズでは、そこに特に力を入れてきました。
そして今回、新たに発表するのが「パーク(Parks)」という新機能です!プレイヤーは新たに登場するパークスペースで、家具やちょっとした飾りなどを集め、自分だけのファームを自由にカスタマイズできるようになります!
これまでに紹介してきた新要素をすべてFarm Frensに取り入れるためには、残念ながら、魔法のようなタイムマシンがない以上、シーズン2のリリース時期をQ2(第2四半期)からQ3(第3四半期)に延期する必要があります。この発表にがっかりされる方もいるかもしれません。ただ、私たちの目標は「とりあえず出す」という最低限の商品を急いでリリースすることではありません。本当に遊びたくなる「愛されるゲーム」を丁寧に作り、再び皆さんに信頼してもらえるプロジェクトにすることが最優先だと考えています。
時間をかける価値があるクオリティにこだわりたい。しかも、今の不安定な経済状況(たとえば関税など)を考えると、数ヶ月の延期が市場環境に大きな影響を与えることはないと判断しました。
そして、ここで皆さんにお伝えしたいのは、今の私たちは以前よりも少人数のチームで動いているということです。一見ネガティブに見えるかもしれませんが、これは意思決定のスピードを上げ、開発効率を高める大きなプラスにもなっています。誰かの意見に足を取られることなく、スピーディに動ける体制になりました。
とはいえ、手が足りないのも事実です。私自身、チームの代表として、これまで以上に開発そのものに関わる時間が増えました。メディア発信よりも、まずはものづくりを優先しています。アーティストたちも同様に、ミームよりもゲーム内アートの制作に集中しています。
今の私たちにとって何よりも大切なのは、最高のFarm Frensをできるだけ早く届けることです。だからこそ、シーズン2のリリースまでの間、皆さんへの発信頻度は少し減るかもしれません。完全に音信不通になるわけではありませんが、たとえばSNSの投稿頻度は週5回から週2回程度になる見込みです。ブログの更新も時間を見つけて頑張りますが、私自身が開発のプロデューサーも兼任しているため、どうか定期更新は期待しすぎず、お待ちいただけると幸いです。
ただ、その分、私は日々、開発中のビルドを触ってプレイしながら、進化していくFarm Frensを誰よりも間近で体験しています。そして心から言えます──ゲーマーとして、これほどワクワクするアップデートはありません。今回の投稿で少しだけご紹介した内容は、実はほんの一部です。シーズン2、そしてその先へ向けて、私たちがどんなものを仕込んでいるのか。公開できる日が待ち遠しいです。
フレンズの皆さん、本当にいつもありがとう。今後の発表をどうぞお楽しみに!